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内容は確かにおもしろい。
村上氏の価値観って、程度の違いはあるだろうけど、
ほとんどの男性が心のどこかに抱いている偏った考え方。
それを細部まで明確に、ものすごい勢いで言い切っちゃうから
読んでいて若干の罪の意識を感じながらも爽快感がある。
でもね、この種の爽快感っていうのはすごく危険で、
「これって正しいけど、少し偏った考え方だ」ってことを自覚し、
なおかつ、例えば「俺の彼女には言っちゃイケナイな」みたいな
ブンベツのある人にしか伝えちゃいけないことだと思うよ。
この本のタイトルに魅かれるタイプの人なんかが、
真に受けて…というかマチガッタ女性観を養っちゃって、
自分の身近な女性にプラントハンターの真似事なんかはじめちゃったら
どーすんの? 可能性高いし…。
要するに、読む人をかなり選ぶにもかかわらず、
読んじゃいけない人が魅かれるタイトルつけてるところがムカつくから★1つ!
わ、わざとか…?!
しかし、よく考えてみると確信犯的にこのタイトルにしたのかも。
芥川賞受賞作の「限りなく透明に近いブルー」の原題が
「クリトリスにバターを」だったというのは有名な話です。
タイトルに惹かれて買った読者を嘲笑うような、そんな快作です。
最近の作品では見られなかった圧倒的な筆力です。
読んでいるうちに自分が湿気の多い庭園をさまよっているような
気になります。
次第に庭園の情景がゆがんで行き、やがてゆるやかな死の描写に変化するところは圧巻。
とりあえず読んでみて。オススメ。
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