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2days 4girls (集英社文庫)
 
 

2days 4girls (集英社文庫) [文庫]

村上 龍
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

救済と官能の極限をめぐる物語。
「プラントハンター」と呼ばれ、壊れた女たちをオーバーホールすることを仕事とする「わたし」がたどる記憶の旅。人間には他者を救うことは可能なのか? 魂の救済と官能の極限を描く傑作長編。

内容(「BOOK」データベースより)

心が壊れて捨てられた女たちを預かり、「オーバーホール」することがわたしの仕事だ。そして今、一人の女を捜して、広大な庭園をさまよっている。「明日からここに住みます」というメモを残してその人は姿を消した。彼女を譲り受けた頃、わたしには他に三人の女がいた…。官能を仲立ちに、人間はどこまで深くお互いに関与できるのか。男と女の関係性を問いかける、救済という幻影の物語。

登録情報

  • 文庫: 336ページ
  • 出版社: 集英社 (2006/5/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087460401
  • ISBN-13: 978-4087460407
  • 発売日: 2006/5/19
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
僕は、1冊を除いて、村上龍の小説(エッセイを除く並びに購入できるものに限る)を全て読んでいました。

その1冊とは、この『2days 4girls』です。

ハードカバー版のタイトルが何となく気に入らなかったという、ただそれだけの理由で読むのをためらっていました。文庫版になって、その気に入らないタイトルが取れたので、手にとってみました次第です。

さて、この1冊で、おそらく村上龍の小説の全てを読み終えた上での感想ですが、「静かな小説」だと思いました。音楽家であるBjorkの『Vespertine』という作品を聴いたときも「静かな音楽」だと感じましたが、その「静かな」と似ています。

内容は、人によっては、「だから何?」みたいな内容になると思いますが、個人的には、とても大切なものでした。読んでよかったし、また、自分の人生のタイミングとも合っていました。

個人的に、村上氏の最高傑作は、『コインロッカーベイビーズ』なんですが、たぶん、その「最高」というニュアンスと、この小説に感じる何かしらとは、全く違います。

『コインロッカーベイビーズ』に感激する人が、この小説に感激するかはわからないし、たぶん、しないんだろうけど、人によっては、人生の中で、劇的な化学変化のようなものが起こりえる小説でもあるように思いました。

ただ、批判も無い訳ではありません。

例えば、ピアッシングや刺青に対して、村上氏は、ある一定の考えをもっているようですが、僕の世代には、そのような考えはありません。そこらへん、世代のズレかもしれません。

ですが、そういう些細なディテール上の批判なんか、どうでもいいや、と思えるだけの良質な小説でした。
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 タイトルから連想されるのはSEX,SMといったものか.これは外れではないが本質ではない.著者の「トパーズ」「エクスタシー」「メランコリア」「タナトス」などの路線かな,と思って読んでみたがそれらの作品よりは遥かに文学的で寧ろ「イビサ」に近かった.

 キーワードは信頼.タイトルから予想される内容よりは遥かに高みにある小説だった.
このレビューは参考になりましたか?
By 竹の梯子 VINE™ メンバー
形式:文庫
昔、村上春樹のエッセイで読んだことがあるのだが、この小説を読んでいるあいだ、まさに「床から1センチないし2センチ浮いているような」不思議な感覚に苛まれていた。四人の女性に纏わる回想パートと一人の女性を追って「庭」を巡る主人公の行動パート(まさにフランツ・カフカの「城」ではなく「庭」といったテイスト)が交互に入り乱れるストラクチャーで、執拗なまでの反復表現が大きなウェイトを占めている。「SM」というと、団鬼六ではなく村上龍を連想する世代に私は属していると思うが、そのような性的嗜好は全く持ち合わせていないけれど、「SM」は深いと改めて感心した。小説にとって「娼婦」が欠かせないように「SM」も重要なマテリアルのひとつなのだろう。読んでいる途中で、村上龍が描く「SM」とは「近代的自我の葛藤」のパレフレーズではないのだろうかと思った。緻密に練られたプロットで、弾ける寸前の泡のような緊迫した希薄感に終始圧倒され、それが上に記したような浮遊感を私に齎したのだろう。堪能しました。
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