前作チャイニーズ・ディナーに続く、同じ事務所に所属するタレント2人だけ(とオウムが1匹)しか登場しない密室劇。チャイニーズ・ディナーが男同士の息詰まる静かな戦いという印象で物足りなかったが、女性2人の戦いの序盤戦はかしましいほど。二人の和やかな会話とは裏腹の内心の声が見栄や底意地の悪さなど女性の負の側面を赤裸々に写し出し、シニカルな笑いを誘う。
2人の戦いは実力行使に移行し、部屋の日用品(以前住んでいたのが外人(社長の愛人?)で甲冑や古銭などの調度品がちょっとミスマッチなのも堤演出らしさを感じさせる)が凶器と化す。小池は恋愛寫眞でも似たような役を演じていたが、中盤からラストにかけて、倒されても立ち上がり襲いかかる執拗な姿は下手なホラー映画より恐ろしさを伝える。特典で説明されているが、小池がインフルエンザにかかり、多くのスタッフも罹患したが、39度の高熱を押しての演技がかえって映像に迫力を加える(野波も移されてクライマックスシーンを文字通り熱演(?)した)。
2本立て上映(北村龍平監督との競作)だったため、70分程度だが、密室劇としては適当な長さだろう。本編が短い分(?)特典が豊富で、メーキングなどでいつもの堤節(?)が笑えて楽しめる。好きな堤監督なので評価はちょっと甘いが星5とした。