内容紹介
「死について考えるのか、老いを思うのか、それとも歴史というものの意味を知るのか―
見る人それぞれに感じることは違うのでしょうが、この新しい映画が多くの人の心にふれることを願っています」
―――吉永 小百合/女優
『2H』(二時間)は、歴史であり永遠であり一瞬でもある。老いの日常にはなんと入り組んだ時間が渦巻いていることだろう。
虚構と事実のはざまの矛盾に満ちた生々しい現実。東京にこんな人々が生きていることを私は知らなかった。
―――谷川 俊太郎/詩人【概要】
「靖国 YASUKUNI」など、数々の注目・ヒット作を手掛けるドキュメンタリー映画の巨匠・李纓監督作品!
海外で数々の賞を受賞、待望の作品がついにDVD化!この作品は、実在の人物のドキュメンタリーとフィクションをミックスして構成された映画であり、馬氏は、撮影中の1998年2月に死去。女性主人公の熊文韻氏は、馬老人の10数年間の友人であり、いま日本で活躍している画家である。映画において、画家が不妊ため子供が欲しがるというストーリーがフィクションである。この映画は、登場人物についての説明的な表現方法を極力排除している。"生と死"の人間ドラマは、現実と虚構、ドキュメンタリーと劇映画の壁を越えて進んでゆく。
【ストーリー】
96歳の老人・馬 晋三は、東京で一人暮らしをしていた。彼はかつて孫文の参謀として、また国民党の将軍として激動の中国史を生き抜いた。日本へ亡命し、そこで自分の死を予感する。それはまた一人きりで死に向かう孤独な闘いの始まりだった。
一人の中国人女性もまた、東京に暮していた。彼女はこの老人の死を予感し、自分の子供を産むことを望む。この都会の中で、一人きりで生きるとは、また誰かと共に生きるとは、一体どのようなことなのだろうか?
※馬晋三氏経歴
1902年中国雲南省生まれ。1920年、日本陸軍士官学校留学。最優秀卒 業生として、天皇から銀杯を授与される。
1924年、中国帰国後に孫文の参謀、国民党工兵総司令官、国民党政府交通省代理大臣を歴任。日中戦争中、戦功により同盟国のアメリカから最高の勲章を授与される。
1952年、共産党政府と国民党政府の狭間で揺れ、日本に移住。
【受賞歴】
●第49回ベルリン国際映画祭 NETPAC賞受賞
●第24回香港国際映画祭 国際批評家連盟賞大賞受賞
●ペテルブルク国際映画祭 招待作品
●釜山国際映画祭 招待作品
●山形国際ドキュメンタリー映画祭 インターナショナルコンペティション出品
●東京国際映画祭 招待作品
●ブラジリア国際映画祭 招待作品
●台湾国際ドキュメンタリー映画祭 コンペティション出品
(C)1999 龍影
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
実在の人物のドキュメンタリーとフィクションをミックスして構成されたドラマ。かつては孫文の参謀や国民党の将軍として、激動の中国史を生き抜いてきた96歳の老人・馬晋三。日本に亡命し、そこで自らの死を悟った彼は、死に向って孤独な闘いを始める。