お安い価格とユーチューブで観た日本版予告編にぐっときて遂に購入。結果、予想外の佳作でした。
監督が交代しているので、前作にあった謎解きの妙や、サスペンス性は希薄かもしれません。けれど、ゾンビ(ではないですが)パニックムービーとしては、十分、及第点です。
何かと不評の種となっていた帰国姉弟の行動も許容できます。死んだと聞かされた母の写真を求めて立ち入り禁止区域の家へ戻るのは、子供の行動として自然で、共感できなくもありません。一番の迷惑、というかパニックの元を作るのは、R・カーライル演じるパパさんです。けれど、彼の行動も、妻を助けられず見捨てる形になったことを懺悔したいという気持ちからなので理解できます。ただ、彼が居住区域の管理者としてパスを持っていたにしても、なぜ軍の隔離区域のセキュリティまで?という謎は残りますが(苦笑)。
それと、ゾンビものに出てくる軍や特殊部隊は得てして役立たずとなりがちですが、本作のNATO米国部隊は圧倒的な武力を行使します。最初は人道的に感染者だけを殺していたのが、識別困難〜こっちが危ない〜殲滅せよ、という展開も、手順としてはリアルで、容赦ない攻撃描写(空爆に毒ガス、火炎放射)と併せ、空恐ろしくも良かったです。
登場人物で印象深かったのは、パパさんですね。軍の猛攻もすり抜け、ただひたすら子供たちを追ってくる。たぶん、生前(発病前)の愛情の裏返しなのでしょうが、イヤすぎます。
あと、子供を撃てずに味方となる米兵のドイルさんの行動も泣かせます。ちなみに特典のオリジナル予告編では、怯える姉弟に対して、頼もしくウインクを返す超しびれるカットがあるのですが、本編では差し替えられています。「最後まで子供を安心させてやる男気溢れる」カットでもあったので、少し残念。というわけで、予告編は必見です。