著者は国文学科卒業後リクルートに入社、在職中に企業派遣で南カリフォルニア大学のMBAに留学。
その後、留学アドバイザリー業務に従事している女性です。
本書では一貫して、この経歴に基づいて、
「皆、その経歴がどうであれ(英語が得意であろうとなかろうと)留学という夢は持てる」「達成できる」、ということを説き続けています。
本書で示されているのは、留学に向けた「勉強法」でも留学(後の)「サバイブ法」でもありません。
留学「成功法」という題名にもある通り、
ちょっと漠然とした、夢に向かってどういうマインドセットであるべきかとか、
留学を人生の中でどう位置付けるかとかいう、大きなところを打ち上げつつ、
その過程で留学のアウトラインを描こうとしています。
よって、留学のイメージが具体的に湧いていて、既に勉強を結構始めている人向けではなく、
留学をすべきか否か迷い始めたくらいの人向けだと思います。
著者は自らの顧客(相談室に来る留学希望者)の実例を示したりしつつ、
どういった留学の種類があり、どういった試験や手続きが必要か、という程度は示していますが、
例えば第5章の「TOEFLスコアを短期間に上げる裏技」が、「裏」・「技」というほどでもなく、
ごくごく当たり前のこと(英語習得はコツコツが大事、文法・長文読解の基礎が大事、等)を示しているに過ぎない等、
「留学成功」に向けた細かい、具体的な方策が示されているわけではありません。
とは言え、こうしたテクニック的な話は他の書にいくらでもあるわけですし、
本書が(既述の通り)、
留学検討開始直後の方の背中を押すには良い本である、ということには変わりがありません。