『トレインスポッティング』の成功で調子に乗ったのか、
続く『普通じゃない』『ザ・ビーチ』は…。
この監督はもう終わりかと思っていたところ、
届いたのが大傑作『28日後…』
数年前、世界を震撼させたSARS
香港の街をゴーストタウンに変え、日本も対岸の火事ではすまないリアルな脅威を与えた。
そして、何かを暗示しているのか、この現実の脅威とシンクロするように『28日後…』は公開された。
無人のロンドンの街を彷徨う主人公の姿は、『バニラスカイ』のマジソン・スクエア・ガーデンで見た光景なんでいまいちパンチにかけるものの、「Hello」といくら叫んでも静寂をやぶれない荒廃した街がかなりリアルで怖い。
崩壊した精神で血眼になって襲ってくる人間&破壊しつくされた街…。
文明とはなんともろいものかと考えさせられる。
このダークサイドの映像が在るからこそ、
イギリスの美しい自然とラストの『HELLO』の希望が際だって輝いて見えるのだろう。
(別プリント版のエンディングではヘコんでしばらく再起不能に…)
希望あるエンディングで終わり観客を安心させといて、絶望の淵に叩き落とす(…私も、落とされた一人)。
実際、監督、脚本家の意図したエンディングは別プリ版のようなんで、この戦略を確信犯的にやることで、むしろ通常の何倍も観客に伝わるのではなかろうか…。
このウィルス、なんで人間(霊長類)にしか感染しないのだろうか…。
トンネルでネズミの大群が押し寄せて来たとき「ダメだ…」と思ったのは私だけでないはず。
鳥が感染して襲ってきたら、ヒッチコックの『鳥』だな…。