内容紹介
龍馬の姿に直に触れる最良の方法(著者のことば)
幸いなことにわれわれには、龍馬の姿に直に触れる手立てがある。それは「手紙」だ。それらは薩長同盟から大政奉還にいたる幕末維新の仕掛人としての、貴重この上ない時代の証言であると同時に、人間龍馬のありのままの姿が映し出されている。
司馬遼太郎氏は、そんな龍馬の手紙からは「精神の肉声」が聞こえてくるようだと評した。
その文章はきわめて平易であり、得意のときは「エヘンエヘン」と擬声語を発し、旅行や見聞を記すときは、地図やイラストも入って絵手紙の様相を呈する。およそ「志士」の手紙らしくない。
本書で紹介する手紙の一部
●勝海舟への弟子入りを自慢する「エヘン」の手紙
●「日本を今一度せんたくいたし申候」の手紙
●お龍を、乙女姉さんにそれとなく紹介する手紙
●薩長同盟の内容を主筆で証明した歴史的な手紙
●命からがら生き延びた寺田屋の遭難を、木戸孝允に報じる生々しい手紙
●幕長戦の戦況を知らせるイラスト入りの手紙
●お龍と行った新婚旅行で、高千穂の逆矛を引っこ抜いた様子を絵入りで姉に報じた手紙
●現存唯一、お龍に宛てた手紙
●迫りくる危険を仲間たちが続々と警告する内容を記した暗殺直前の手紙
著者について
1948年、京都市生まれ。國學院大學文学部卒。霊山歴史館学芸課長、岩倉具視対岳文庫長。一貫して幕末維新史を研究し、1991年、文部大臣表彰、2001年、京都市教育功労者表彰を受ける。著書に『龍馬語録』『龍馬暗殺の謎』『新選組日記』『史伝土方歳三』ほか多数。 2002年にはNHK大河ドラマにちなんだ「龍馬伝」展で展示委員を務める。