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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一言、傑作。,
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レビュー対象商品: 25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC) (コミック)
寡作な作家さんらしいが、表題作は衝撃。鉱物・生物/無生物・グロテスクを、一様に暖かい視点で包み込み、 触れれば指先が切れそうに繊細な筆致で描きあげる世界は まさに現代日本に蘇ったボリス・ヴィアンと云えよう。 SF的設定、過剰な姉弟愛、ツンデレ的愛情表現と 全編を覆う現代的ギミック・ユーモアのセンスも素晴らしいが そういった表象の下に隠された純文学気質もなかなかのもの。 聴覚・触覚・嗅覚・味覚・痛覚といった、コトバや目で見える 要素を取り除いた感受性が、ほんと尋常ではないレベル。 台詞が少ない・説明が少ない・わかりにくいといった批評が、 そのまま自分の感受性のなさを表明してしまうことになる、 怖い作品。一言、傑作。
30 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
独特の 「時間」 で描かれた傑作短編集。,
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レビュー対象商品: 25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC) (コミック)
この漫画を読む時に何よりおススメしたいのが、落ち着いてゆっくり読む、ことです。いつもよりちょっとだけ落ち着いて、ヒトコマヒトコマ絶対に読み飛ばさず、作者のリズムに任せてゆっくり読んでみる。それだけです。それさえやれば、市川春子の漫画でしか体験できない、不思議で深い時間の流れを存分に味わえると思います。 逆に、週刊マンガを読むような勢いで読むと、説明不足でわかりにくく単調でテンポの悪い漫画に感じると思います。それは、この漫画の大事なことは、言葉でも絵でもないコマとコマの、ヒトとヒトの間に流れる時間で表現されているからです。コマの読み飛ばしは、すごくもったいないです。 また前作の「虫と歌」に比べると読後感が明るめなので、「虫と歌」の結末で落ち込んだ人でもお勧めします。「虫と歌」では切ない離別は避けられませんでしたが、「25時のバカンス」では離別を乗り越えた先にある甘い希望が描かれていて新鮮でした。
45 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ふしぎ、大好き,
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レビュー対象商品: 25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC) (コミック)
本作のレビューへの反応を見てみると、賛否両論がはっきり分かれていて、日本のまんが読者層の好みが如実に現れていると感じました。ストーリー至上主義ではない作品や作家がいてもいいのでは?と筆者は思うし、自分が興味のない漫画家の作品までわざわざ否定する必要はないのでは?と思う。 市川春子さんの描くまんがは、物語以上に画が語っている作品だと思う。もちろんストーリーも好きだけれども、筆者のようなオヤジになりかけている世代は、たむらしげるの『水晶狩り』とかを思い起こしてしまう。市川さんの作品は、そうした雰囲気に、女性ならではの繊細さが加わっていて素敵です。 たまたま職場の近くに、新刊のまんが単行本は立ち読みができる書店があり、表紙に惹かれてパラパラ・・・とめくって、リクツ抜きにその画の透明感と、不思議な世界観に魅了されてしまいました。もちろん、レジ直行でした。 市川さんの画は、音が聴こえてくるような感じがします。夜空の彼方で鳴っている、耳には聴こえない高周波の音を肌で感じるような、静謐だけど、何かが伝わってくる画。冬の凍てついた空気の中に、そっと手を浸していくような、繊細な世界がそこに描かれています。 全部で3作の短編が収録されていて、「人」と「人でないもの」の交流をテーマに描かれた作品集です。 表題作でもある『25時のバカンス』は、深海に棲む貝に身体を侵食された女性の天才科学者・乙女と、弟の心の交流。乙女に寄生している貝たちが愛嬌たっぷりで、宿主の中身を食い尽くしてしまった割には主人を「姫」と呼んだりして、人前に出るなと注意されてもついニョロっと出てきて騒動を起こしてしまう茶目っ気が可愛らしい。考えようによってはとても怖い話にも解釈できるのですが、ユーモアも交えほのぼのと描いてしまうところに、作者の稀有な才能があると思います。 『パンドラにて』:土星の衛星にある女学院が舞台。主人公のナナの前に、ある日無口で黒い肌の奇妙な新入生・ロロが現れる。ナナは、子供の頃の不思議な友達のことを思い出す・・・そして迎えた卒業式。その学院には恐ろしい秘密が隠されていた・・・。 『月の葬式』:家出をした一人の高校生が、雪深い北の町で出会ったのは、奇病に侵され、地球に逃れてきた最後の月の住民だった。 クライマックスで、月が粉々に砕けて破片が地上に降り注ぐ見開きの画は、最高にファンタスティック。 第1作品集の『虫と歌』も読んでみたい、と思いました。 他に類を見ない感受性で描かれたこうした作品が、「ひとりよがり」とか言われてしまうのは、とても残念だと言わざるを得ません。 コマ割りや空間処理に無駄が多い、とかいう意見もありますが、それは全く見当違いも甚だしいと思う。この独特の「間」こそ作家性と呼ぶものではないでしょうか?大体無駄なんかないよ、全く。 自分は普段、映画のレビューを中心に書いていますが、映画の観客と漫画の読者では、後者の方が圧倒的に排他的な印象を受けるのが正直なところで、非常に残念です。「ひとりよがり」とか言っている本人が一番ひとりよがりなのではないでしょうか? 強い口調になって失礼とは思いますが、この作品に賞賛のレビューを寄せている方々への、ささやかなエールとして、及ばずながらレビューを書こう、と思った次第です。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
前作より好きです
市川春子さんの第二短編集。 前回の作品集より、切ない話が多くて、とても好みでした。 「月の葬式」という話が一番好きでした。
投稿日: 4か月前 投稿者: Elevi
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