物語の姿をとった、アカシックレコードの実際の体験記のようです(はっきりこれが実体験だとはどこにも書かれていないようですが)。
前書きもなく物語の姿をとっているが故に、書店の書棚から最初にこの本を取って最初の数ページを読んだ際に、一体自分が何を読んでいるのか分からないのです。アカシックレコードの資料を探す人には珍しい形態なので興味を持ちにくいかも知れず、精神世界に興味がない人が小説として読む事も考えづらいので、手に取る人も少ないのではないか等とよけいな心配をしてしまいます。
内容はとても興味深いものですが、幾何学的な事や多次元の話に言及していて、言っている事が理解出来る人は少ないだろうと思います。
しかし、どうもこの本を読む事の価値は当面、理解出来るかどうかという事よりも、この物語のもつ雰囲気に自分を浸す事で、何か新しい波長に自分がチューニングしているような気がしてくる事のように思います。このような本に他に出会った事がありません。
不思議の国のアリス/鏡の国のアリスを読んだ時に覚える妙な感覚に覚えがある方には、もしかしたら近い感覚だと思えるかもしれません。
何度も繰り返し読みたい本となりました。