私たちが自明と考えている家族のあり方(近代家族)が、いかにして形成されたのだろうか?そしてなぜそれが崩れつつあるのだろうか?
そういった疑問への答えが非常にわかりやすく説明されており、「家族」やジェンダー、フェミニズム等に興味を持つ者にはよい入門書となる。
また、本書の独自な点としては、人口学的な条件への注目があげられる。人口学を用いることにより、これまで上記の疑問に対しては、日本の文化的特殊性などにより説明されることが多かったがそのような説明に留保がつけられ、人口転換が大きな役割を果たしていたことがわかる。その意味で、入門書としてだけでなく学術書としても興味深い本といえるだろう。