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21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
 
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21世紀の歴史――未来の人類から見た世界 [単行本]

ジャック・アタリ , 林 昌宏
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ヨーロッパ最高の知性が、21世紀政治・経済の見通しを大胆に予測した、“未来の歴史書”。
欧州で大ベストセラー! フランスの国家戦略に影響を与えた書。

内容(「BOOK」データベースより)

2050年、そして2100年、世界の“中心都市”はどこか?国家、資本主義、宗教、民主主義は、どうなっているのか?「ヨーロッパ復興開発銀行」初代総裁にして経済学者・思想家・作家であり、“ヨーロッパ最高の知性”と称されるジャック・アタリ。これまでも、ソ連崩壊、金融バブル、新たなテロの脅威、インターネットによる世界変化を予測し、見事に的中させてきた。本書は、アタリが、長年の政界・経済界での実績、研究と思索の集大成として「21世紀の歴史」を大胆に見通し、ヨーロッパで大ベストセラーとなったものである。サルコジ仏大統領は、本書に感銘を受け、“21世紀フランス”変革のための仏大統領諮問委員会「アタリ政策委員会」を設置した。

登録情報

  • 単行本: 352ページ
  • 出版社: 作品社 (2008/8/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4861821959
  • ISBN-13: 978-4861821950
  • 発売日: 2008/8/30
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 避けなければいけない未来の形, 2009/12/21
レビュー対象商品: 21世紀の歴史――未来の人類から見た世界 (単行本)
最初の134Pが難関、世界史講義が延々と続く。日本人にとってこの世界史講義はこれまでの教育のバックグラウンドも違うので苦痛なもの、筆者はこの前段があっての後半の議論とは言うが、135Pから読んでも特に大きな問題ないと思う。前段がつらくて本棚にしまう、買うのをやめるというぐらいなら後段から始めたらと思う。(少なくとも末尾の用語説明を読んでいれば議論にはついていける)
後段は筆者の示唆に富む未来図を語っており、大変示唆深い。ここまではっきりと議論ができる人(かつ、世間から相手にされる人)は少ないのではないだろうか。しかし、これは避けなければいけない未来であり、回避すべきために何をすべきかと問うアンチテーゼだと私は信じたい(多くの同テーマのハリウッド映画がそうであるように。例えば、この本を読んでBack to the Future 2を思い浮かべたのは私だけではないと思う)。
さて、想定している未来に15年後の2025年という未来の一時点が多く出てくる。話自体は空想めいた話のようにも見える。しかし、今から15年前のことを考えてみるとそうではない。15年前にここまで現代が個を拘束される世の中になっている世の中になっているということ、たとえば、携帯電話、モバイルPCを通じて個が縛られるということは想像できていただろうか。世の中の総意だっただろうか?そうではないだろう。そう考えると筆者の未来予想図も強ち絵空事でもないと思える。そして、皆の理想論と現実は違うということを思い出させる。
ただ、この本を読んだ人に世の中はこうなってしまうんだなと思ってもらいたいのではなく、こうならないようにするためにどうしたらいいのかということを悩み、大きな力につなげていってほしいということが込められているのではないかと思われる。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 人間の欲望を最大限増幅させた未来シナリオ, 2011/2/28
レビュー対象商品: 21世紀の歴史――未来の人類から見た世界 (単行本)
これまでの歴史を人間の欲望と、それを表面化した軍事・宗教・市場という観点から整理したうえで、についてこれらを最大限増幅させると21世紀がどうなりそうか、ということを表した本です。

これからの数十年で、人間の欲望の増幅により「超帝国」と「超紛争」が起きるとしています。これについては結構過激な内容で占められており、「???」な部分もあるのですが、人間の欲望のみを増幅させるとさもありなん、という感じです。

そして、これらによる世の中の終焉に対する危機感を基にして(危機感が増幅すればですが)、「超民主主義」が生まれるとしています。これは著者の活動領域でもありますので、結構気合が入っていますが、こちらも人間の持つ真・善・美という本能を増幅させることで出てくるということです。

そのうえで、市場経済と社会的公正の両輪がうまく働くことで21世紀の混迷を乗り越えることができる、としています。

あくまでも未来シナリオの一つではありますが、人間の本性を上手く捉えたものだと思います。また、本書では最近の経済危機の原因でもあるアメリカのサブプライム問題を予測しており(原著初版は2006年)、これが本書の信憑性を高めていると思います。

なお、翻訳が上手くありません(専門用語が難解というのではなく、基本的な日本語レベルの問題です)ので、原著が読める方は原著をお薦めします。
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46 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「フランス流未来学」 ― その普遍主義への疑問, 2009/5/12
レビュー対象商品: 21世紀の歴史――未来の人類から見た世界 (単行本)
ジャック・アタリによれば、アメリカ帝国の終焉(第三章)の後には、現在の国家は溶解してしまって国家や民族の固有の歴史というものは消滅してしまうという事になるようである。
つまりそれ以降にあるのは、国民史ではなく人類史であり世界史そのものである。
全く普遍的な現象がトランスナショナルに起きてくるというのがジャック・アタリの認識だ。私としては、果たしてそのような事に人類史がなるのかに?大きな疑問を持たざるを得ない。例えばジャック・アタリもユダヤ系であるわけだが「ユダヤ・アラブ扮装」というのは消滅してしまうのだろうか?
あるいは消滅しなくても二次的・三次的な問題に拡散されてゆくのだろうか?あるいはキリスト教世界とイスラム教世界の対立という事ですら重要な要素ではないという風にジャック・アタリは想定している。果たして本当にそうなるのだろうか?
ジャック・アタリは第5章で国家の弱体化と地域紛争の続発を予測している。
国家は弱体化し、果たしてそのまま重要性を失っていくのかどうか?

非常に単純化した21世紀のシナリオはジャックアタリによれば3段階である。帝国を超える「超帝国」の出現であり、第二段階は従来の戦争紛争を超える「超紛争」の発生であり、第三段階は民主主義を超える「超民主主義」の出現による新秩序の形成である。
つまり国家を中心とするところの、国家間の安定に基づく世界の旧秩序は破壊され、大紛争が発生し、これを最終的に収束させるものとして超民主主義が到来するというシナリオである。一言で言えば「旧秩序→混乱→新秩序」という単純なシナリオである。
しかし第一点で指摘したように、この過程で各国家・各民族・各文明のもつ特殊性は一切、止揚され全ては普遍主義に飲み込まれるというシナリオになっている。
私が一番疑問とするのは、この普遍主義に偏した世界史の理解である。民族や文明の固有性というものは人間存在そのものに深く根ざしており、容易に普遍的な要素に還元されえないものである。
アタリの未来シナリオは一見、非常に複雑なようでいて特殊性が普遍性に吸収されてゆくという前提の上に非常にシンプルに構成された未来論ではないだろうか?
この本の真価はその過程の有効性に依存している。
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