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5つ星のうち 3.0
誰もがいつか失う重さ。, 2004/12/6
レビュー対象商品: 21グラム (初回出荷限定価格) [DVD] (DVD)
人が死ぬ瞬間、体重が少しだけ減る、という話を聞いたことがあります。その重さが、21グラムだそうです。
人が死ぬと、魂が抜ける、と考えている人には、だから、21グラムは、魂の重さだ、ということになります。
私は、この映画の題名だけを見て、そういうオカルト的な、あるいはSF的な、内容を、期待したのですが、まったく違う、人間ドラマでした。(だからといって、期待外れだった、という訳ではありません)
『21グラム』は、『命の重さ』という意味で題名に使われているだけで、本編の内容には、関係ありません。
たったの21グラムですから、意外と軽いな、という感じがします。しかし、人命は、地球より重い、と言う人もいますから、物理的な重さだけでは、計り知れません。
ある事故を中心に、3人の人生が、絡み合います。
その3人とは、心臓移植以外に助かる道のないポール・リヴァース(ショーン・ペン)、優しい夫と2人の幼い娘と幸せに暮らしているクリスティーナ・ペック(ナオミ・ワッツ)、信仰に没頭することで心の平静を得ようとする前科者のジャック・ジョーダン(ベニチオ・デル・トロ)、です。
その事故を中心に考えると、それ以前の過去と、その後の未来、しかも3人の、それぞれの人生の断片が、ランダムに、細切れに映し出されます。
時系列に沿って、物語を構成(編集)することももちろんできたのに、あえてこういう形にしたのには、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の、この映画のテーマをより効果的に見せる、という意図があるのでしょう。
二度三度と繰り返して観ると、特に映画の前半の、一つひとつのシーンの意味が、より鮮明に見えてくると思います。
どうしようもなく遣り切れない、運命の過酷さ。『それでも人生は続いていく』というような言葉が、何回か出てきますが、それでもどこかに希望を見出して、生きて行くしかない、いや、生きて行こうよ、そんなメッセージを、感じました。
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5つ星のうち 5.0
玄人好みの映画。, 2005/9/28
レビュー対象商品: 21グラム (初回出荷限定価格) [DVD] (DVD)
映像としても、物語としても非常に密度の濃い映画でした。
一度見たときは混乱するかもしれません。
しかし、二度、三度と見ると構成とカットの巧みさにため息をつくことでしょう。
これぞまさに「映画にしかできない表現」ではないでしょうか。
しかしながらテーマとストーリーは重く、エンターテイメントとしての映画を求める人には向かないかと思われます。あくまで玄人好みの映画です。
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5つ星のうち 4.0
深く重い21グラム, 2005/5/20
レビュー対象商品: 21グラム (初回出荷限定価格) [DVD] (DVD)
私としてはかなり面白かった。
面白かったという表現はふさわしくないかも知れませんが。。。
重い 暗い 複雑なカット割り 現在と過去が入り混じった分かりにくい編集といわれてるけど
監督がハンディカメラを回して撮った映像はとてもリアルだった。
三人の主人公たちの複雑な気持ちが それぞれに痛いくらい伝わってくる彼らの演技力に脱帽。
目の表情、顔の筋肉の動きのひとつまでが生み出すリアルな感情は観るものの心を強く揺さぶるものだったと思う。
主人公3人の演技を見るだけでも価値あると思います。
それぞれの主人公の気持ちになってそれぞれの苦悩や悲しみを思って
何度も涙がこぼれました。
ある程度年を取ってから見ると、余計に21グラムの重みを感じると思います。
人生の儚さや切なさ、愛する者を失う恐怖、死ぬ、ということ、生きるということ
そういうことを改めて考えさせられる余韻が残る作品です。