2012年3月現在で、日本語によるMAX解説書の決定版と言える本です。
MAXを学んでいく上で、参考になる日本語の本を何か一冊と言われれば、これ以外の選択肢はありません。
残念ながらこの本が書かれた時点ではMAXのバージョンは4.6であったため、それ以降に追加された機能に関しては解説がありませんが、
基本的な機能に大差はありませんので、この一冊から学べることを全て吸収するだけで、かなりの自由に色々作れるようになるでしょう。
内容としては、まずMAXの生い立ち紹介から始まり、インストールと設定、基本的な用語の解説などがあり、
第3章から実際のプログラミングに突入します。
MAXは、汎用的なデータ処理をMAX、オーディオ信号の処理に特化したMSP、映像処理に特化したJitterと、それぞれの機能が分かれていますが、
3章では全ての基礎となるMAXについて解説しています。
その後、4章、5章でMIDI処理とMSPによるオーディオ処理を学び、6章でJitterによる映像処理、7章で実践的な応用事例といった流れです。
1000ページを越す大著に相応しく、解説は詳細で、実際に完成したプログラムの画面も漏れなく掲載されており、
高度な数学等の予備知識も要求されないため、初心者の方でも問題なく学んでいけると思います。
バージョン4の時点でも全ての機能に関して解説されているわけではないのが珠に傷ですが、この本で一通り学べば、
ヘルプファイル片手にほぼ全ての機能を体得していくだけの基礎知識は身に付くと思います。
巻末に付けられたリファレンスもとても便利で、本書の内容を一通り学び終えたユーザーにとっても本書は手放せない物となるでしょう。
繰り返しますが、現時点でMAXに関する日本語の参考書を選べと言われれば、これしかあり得ません。