その種の賞を得る、<格調>高い(?)ヒューマン・ドラマ、歴史劇、恋愛ドラマとて役者の演じる絵空事。
この映画は地球の崩壊を、それはそれは丹念に描いて見せた絵空事。
見る側がどれだけ、それぞれの描く絵空事に没入出来るかで、作品の価値というのは
人に拠って違ってくると、私は思っているんですが、正直この映画には2時間強、
無我夢中でスクリーン上の物語に見入りました。
崩壊し海中に次々と没してゆくサンタモニカ等のL.Aの海岸線、大噴火するイエローストーンの火山、
降り注ぐ火山岩を'い潜る小型旅客機、頭上2000メーターから大型船舶が降ってくる津波に襲われた
ワシントンDCの地獄絵図、それを為すすべもなく見上げる合衆国大統領(役の役者)、一面焼け野原と化したハワイ。
生き残りのチケットを奪い合う民衆(でも最後は勿論、人間愛に目覚める)、自分の命を賭して
頑張るパイロット(役の役者。これが良かった。)
イメージ出来る限り最悪最凶の災厄状況の中、2000年分の(?)、ありとあらゆる、ありえない幸運に恵まれ
間一髪の所で危機を切り抜け、(ひとりも欠けることなく)ジョン・キューザック一家が駆け抜けてゆく。
ご都合もへったくれもない、そういうストーリーの映画というか、かれら一家はこの崩壊劇のナビゲーター役
にすぎないのだから。観客は彼らと共に災厄を描くCGを堪能してゆく。
何年か後に、<2009年のオスカー作品は?>と問われても多分すぐには思い出せないが、この驚く映像の
御蔭でこの映画のことは、間髪入れずに思い出せると思う。
余談ですが、この映画、80歳近い老人と見たんですが、2時間強、飲み物に手も付けず、身じろぎもせず
口を開けて(?)見ていました。それぐらい(その程度?)の映画でした。
しかし家庭で、DVDで観たときに、どれくらいこの映画の映像の魅力が伝わるんだろうか?
TV画面になると、やはり皆さん冷静に<ありとあらゆる、ありえなさ>に目が行ってしいボコボコに
言われるんではと、危惧する次第。(この種の絵空事はスクリーンとTV画面を通してでは温度差
やむなしか...)
さらに余談(うる覚えの)ですが、何年も前に中南米に住んで色々マヤの遺跡を回ったんですが
ホント、彼らは天体観測と地球の震災観測をひたすら極めようとしていたような皆さんで、
(太陽系の動きは正確に把握出来たのに、車輪を作れなかった、と言われています。)
メキシコシティーのティオティワカンの太陽のピラミッド(世界で二番目の大きさ)に至る導入路に溝を掘って、水をはって
その振動そ観測しては、地震の観測を2000年前にやっていたそうです。大震災を太陽黒点を根拠にしている点とか鑑みると
ノストラダムスよりは信憑性ありそうで....(恐竜の絶滅もメキシコカンクーンに墜ちた巨大隕石の舞い上げた塵が原因
というのが最近の説のようで、これもメキシコがらみ...)
ラストにも賛否両論でしょうが、これは何年か前にニュースになった、ヒマラヤかエベレストで、ノアの箱舟の断片へんらしきものが
発見されたというのが、ヒントになっているのではないかと、勝手にしています。