ハンディなパンフレットタイプだが、中身は非常に充実している。裏表紙に誌面の一部が縮刷で出ているが、内容はまさにそのとおり、いやそれ以上だ。
すべての漢字に振り仮名が振られているので、小学校低学年くらいからでも読めそうだ。日食が起こる理由や、(金環に限らず)日食が珍しい理由、いざそのときになにが起こるんだろう? といった記事が、美しい写真にイラストを交えてしっかり説明されている。
なにより、誤ったやり方で見れば失明の危険すらあるため、「こんな見かたはダメ!」と、日食の具体的な解説より前に、見開きで、大きな警告マークや交通標識の“通行止め”に相当する赤いバッテンマークつきでアピールしている点は好印象だ。
実際の見え方予報も、全国の50近い都市の様子を並べて比較している。太陽を表わすマルが整然と並べられているので見やすく較べやすいし、予報時刻の表記も、金環食が見られる地域ではその始まりと終わりを青地に黄色で表記してあるので、環っかに見える見えないの違いが地図とともに一目瞭然だ。
記録のページでも、まずとにかく欠けた部分を「10円玉の縁をなぞって」線書きしておき、「(黒く)塗るのは後にしよう」と、非常に親切。気温変化を記録する方眼や、撮った写真や新聞記事を貼っておく“スクラップブック”のスペースも用意、と、至れり尽くせりだ。
もちろん「日食メガネ」つきだが、大きさはやや小振り。誌面の内容からしても、やはり小学生がメインターゲットということなのだろう。
だから、大人目線で見れば、やや頼りないイメージはやむを得ない。なので、主役はあくまでも子供たち、当日は残念ながら(?)月曜日だけど、大人はサポートに徹するのがよろしかろう。
なにしろ、小学生の自由研究や思い出づくりにはうってつけ。「ノート」の名前はダテじゃない。
お子さまにぜひ1冊どうぞ。