前著「地獄に堕ちる世界経済」は著者の感覚に基づく話しや根拠に疑問のある話しが少なくなく、過去の松藤氏の著作と感じが異なり、また「?」と思う部分もあった。
しかし、本著は、欧州、ユーロ、China(「中国」という呼称は「中華」という自国尊称を含む国名の略称であるので、日本人どうしなら本来Chinaの日本語音の当て字である支那またはシナの呼称で良いのだが、GHQメンバーであった中華民国の自国尊称使用の強制と検閲以来、シナの呼称を嫌う者もいるのでChinaと記します)の危機的状況を数字を駆使しながら説明する著者の多くの書籍のスタイルに戻っています。
2008年からの経済危機などについて
1.欧米の不動産バブルの崩壊とそれがサブプライムローンの破綻が引き金になる。
2.ドルは強くなる。(実際に、円、元、スイスフラン以外には強くなった)
3.金の価格は上がる。
4.Chinaはバブル。
と断言し、そのいずれも的中しているのは感服するばかり。
当時からも、上記の「1」「3」「4」を単独で主張する人はいたが、「ドルの上昇」を言う人は殆どおらず、しかもセットで的中させたのはお見事。
今回の著作は欧州、ユーロに裂いた部分が多く、欧州の経済危機を総括して(読みやすい本で)理解するには最適でしょう。
ただ、前著からの時間が短いのが気になる。
会社経営の方は大丈夫だろうか。
経営者として所有する自社株式を担保に投資して担保権を実行されたり、所謂裏口上場での上場廃止の審査も済んでいない。