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2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
 
 

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書) (新書)

by 佐々木 俊尚 (著)
3.7 out of 5 stars  See all reviews (20 customer reviews)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

部数減と広告収入の激減が、新聞とテレビを襲う。ネット時代がもたらす構造的変化についていけないマスメディアの経営陣。加えて情報通信法施行と地デジ化がとどめを刺す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐々木 俊尚
1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部中退。88年毎日新聞社に入社し、警視庁捜査一課、遊軍などを担当する。99年アスキーに移り、のち退社、現在フリージャーナリストとして、IT・ネット分野を精力的に取材する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 新書: 237 pages
  • Publisher: 文藝春秋 (2009/07)
  • ISBN-10: 4166607081
  • ISBN-13: 978-4166607082
  • Release Date: 2009/07
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.3 x 0.7 inches
  • Average Customer Review: 3.7 out of 5 stars  See all reviews (20 customer reviews)
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10 of 11 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 新聞とテレビ、一緒に語られる限界, 2009/10/21
By 権造 (東京都世田谷区) - See all my reviews
TVがデジタル放送へ完全移行する2011年が、身近に感じられてきたタイミングに出たので早速読んでみました。

「マス」メディア思考の終焉や、インターネットが情報の流れや世界の距離や時間感覚を完全に変えたいま、これまでのメディア構造が崩壊するのは当然という前提が明快でどんどん読める面白い新書でした。ただ、活字メディア(主に新聞)を語る章の小気味よさと説得力に比べて、映像メディア(TV)を語る章の浅さは残念。動画配信、HD録画、EPG等々、新しい技術がTVの視聴スタイルを変えているのは誰もが感じていること。何ページも書き連ねられて、ちょっと飽きてしまいました(-_-;)。(結局、映像メディアに関する将来展望は素人レベルを脱せず…。)著者の経歴(新聞記者→フリージャーナリストとして著書多数)からしても、門外漢の映像メディアを並列して語ることに無理があったのでは?(TVも入れておかないと本が売れないという事情があったのかな…。)

いずれにせよ、メディアの構造改革について改めて考える指針にはなるビギナー向け良書だと思います。
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17 of 21 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars いずれにしてもメディアは混沌とした状態になっているわけで, 2009/8/22
いろいろなご意見はあるようですが。個人的には大変参考になりました。
確実に何か構造的な変化がメディアやエンターテイメント業に起こっていることは、業界の中にいる私やその周りの率直な感覚です。
何を書いても賛否両論ある中、多少大胆に、ざくっと切り込んだ勇気がいいと思います。そのまま信じる云々ではなく、この内容ぐらい大きな変化が確実に起きている、と思って、再度業界の行く末を真剣に考える時期だ、と気づかせてくれるだけでも十分に価値がある。
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16 of 25 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ネット時代のメディアの有り方を示唆していて有益, 2009/8/2
著者は元毎日の記者だった人、今はネットに関しての本をいくつか出されている、ネット界隈の動向を伝えるジャーナリストです。

まず、タイトルの2011年の根拠ですが、アメリカで既存マスメディアの赤字が発生し廃止、休刊が増えており、アメリカで起こった事は3年後には日本でも起こるという根拠です。もう一つは、地デジの開始と情報通信法の施工を上げています。まあ、これは売るためのタイトルだから割引して、近未来と言うことで納得できます。

またタイトルですが、消滅と書いていますが、著者が問題にしているのは、既存のマスメディアのビジネスモデルが立ち行かなくなると言う話で、決して消滅では無いようです。
まず、著者が取り上げているマスと言う概念がすでに存在していないと言う指摘は正しいと思います。現状の日本の大新聞社の誇る数百万部とか言う部数自体が異常なのでしょう。だからこそ、そうしたビジネスモデルが破綻して押し紙だとか部数水増しが起こるのでしょう。そういう意味で既存の新聞ビジネスが構造不況に陥り衰退するというのは既に他でも言われている内容です。

しかし著者の論拠はもっと別の点にあり、ネット社会の広がりによる既存の情報提供主体と媒体の変化が大きいのだと指摘しています。
全編を通してメディアのビジネスを、コンテンツ、コンテナ、コンベヤと言う3つのレイヤー(層)に分け問題点と将来を分析しています。少々乱暴ですが、このシンプルな分析で一貫させたことで、却って簡潔で筋が通った本になっています。

例えば、既存新聞は
コンテンツ=新聞記事
コンテナ=新聞紙面
コンベヤ=販売店
であり、既存テレビは
コンテンツ=番組
コンテナ=テレビ
コンベヤ=地上波、衛星放送、CATV
です。

コンテナと言う概念が少し分かり難いですが、要するに、コンテンツを盛り込む容器、入れ物です。これがネットの時代でこう変わるとしています
新聞は、
コンテンツ=記事
コンテナ=ヤフーニュース
コンベヤ=インターネット
に変化し、テレビは
コンテンツ=番組
コンテナ=ユーチューブ
コンベヤ=インターネット
です。
この変化は一例で、色々なバリエーションが有るでしょうが、既存の新聞やテレビでは無くなると言うわけです。

これで分かるように、変化するのはコンテナ(容器)とコンベア(媒体)でコンテンツは変わっていません。
既存のマスメディアは、この変化するコンテナとコンベアを独占し大きな利益を上げるビジネスモデルだったのですが、それが根底から崩れようとしているのです。

論理は非常に単純です。
このビジネスモデルは継続不可能であり、既存メディアは変革を迫られている。しかし、残念ながらコンテナもコンベアも既にネットの世界では巨人が存在し、今更、参入して覆す事は無理だと言っています。

最後に著者は既存のテレビ事業が電波を独占する事で大きな利益を得てきた事を批判しています。私も以前からそれを感じていましたので共感を覚えました。

既存マスメディアが凋落するという意見は既に多く語られ、実際にテレビも新聞も赤字を出して大きなニュースになっています。その意味では今更な点も有りますが、全体を分かりやすい論拠で分析して整理してくれていると言う点で私はこの本を薦めます。
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