TVがデジタル放送へ完全移行する2011年が、身近に感じられてきたタイミングに出たので早速読んでみました。
「マス」メディア思考の終焉や、インターネットが情報の流れや世界の距離や時間感覚を完全に変えたいま、これまでのメディア構造が崩壊するのは当然という前提が明快でどんどん読める面白い新書でした。ただ、活字メディア(主に新聞)を語る章の小気味よさと説得力に比べて、映像メディア(TV)を語る章の浅さは残念。動画配信、HD録画、EPG等々、新しい技術がTVの視聴スタイルを変えているのは誰もが感じていること。何ページも書き連ねられて、ちょっと飽きてしまいました(-_-;)。(結局、映像メディアに関する将来展望は素人レベルを脱せず…。)著者の経歴(新聞記者→フリージャーナリストとして著書多数)からしても、門外漢の映像メディアを並列して語ることに無理があったのでは?(TVも入れておかないと本が売れないという事情があったのかな…。)
いずれにせよ、メディアの構造改革について改めて考える指針にはなるビギナー向け良書だと思います。