クラムボン3年ぶりのアルバム「2010」。
途中でリアレンジアルバムもありましたが、
実質的な新譜は3年ぶり。という訳で非常に楽しみに、そしてタイトルやジャケットから傑作の匂いが漂っていたので
それこそもう多大な期待を寄せて聴いたのですが、
その期待以上に素晴らしいアルバムでした。もう一つ一つの音の純度が半端ではなくて。
単純に音楽って素敵だな、とか
単純にバンドって素敵だな、とか、歌っていいな、とか
そういうとてもシンプルに気持ちの良い感想を持てるような、個人的には至福のアルバムでした。
これ一枚聴いてるだけで「今の音楽」を最大限に楽しめているような・・・そんなアルバムだと感じました。
それでいて、過去作と比べると聴きやすいアルバムでもあります。
バンド感の強い前半の楽曲と、ディープな音像へ移行する後半の楽曲、を、つなぐ中間の楽曲という構成。
一つのアルバムとしてとてもスムーズだし、無理なく様々な曲を楽しめる感じがとても良い。
今回はバラッドも割とポップさ重視で、構えなくても普通にスッと沁みこむ感じだと思うんです。
そしてそれが個人的に嬉しくもありました。
最後までとてもリラックスして、気負い無く聴けたと言うか。
タイトルやジャケットのような壮大な雰囲気は持ちつつも、日常の延長線上で聴ける、良い意味での軽さもある、誰でも楽しめるようなアルバム。
割と音楽好きの人たちに受けるタイプのバンドだと思いますけど
そういうイメージとは関係なしに色々な人に聴いて欲しいアルバムです。
最近音楽から離れているような、そういう人たちにも、是非。
キャリアを重ねるごとにどんどんと洗練され、純度を上げて行っているように思えるクラムボン。
そんな彼らの新作で、またもそういう感触をふんだんに受け取れたのはとても嬉しかった。個人的には大きく支持したい作品。