北京オリンピック直後に書かれた本なので、今更の内容なのだが、改めて日中間の危機を認識しておくのにちょうど良い。
前半は、経済の60%を占める外需と、共産党が人事権を持つ銀行と賄賂で群がるデベロッパーによるバブルが崩壊しつつあること。3割ちょっとしかない内需は株の暴落で回復が望めない絶望的な状況を石平氏が語る。
後半は、3名の論客と2010〜2012年の状況を予想する対談になる。いずれにせよ、共産党はナショナリズムの高揚や統制の強化に乗り出さざるを得ず、軍事的な矛先は台湾に向かう可能性が非常に高いことに行き着く。だが、その点について日本エリート層の危機感が無いことに元シナ人の石平氏が愕然とする。
自国の独立さえ危ぶまれる可能性を検討しない政治家は、日本以外に存在しないと。