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それは、いわゆる「吹奏楽」が特に日本においては「連盟」が学校教育に基盤をおいていることからとかく教育音楽の一環と考えられている点や、とかく「管弦楽」の編曲演奏と誤解されているのが原因と考えられる。
この本はそうした考え方に一石を投じるばかりでなく、現状において入手が可能でかつ音楽的に優れたCDを数多く紹介することで、ともすれば閉鎖的になりがちな音楽ファンの懐を広げるための良きナビゲーションとなる本である。
それはまさにオビに記されているように、宝石の原石採掘が噂ではなく確実に可能な鉱山への道を記した地図であり、新たなる発見へ読者を導いてくれる。
ただ、難点がある。これらの紹介音盤がおそらく入手困難か、絶版の可能性が大きいということ。「リンカンシャープジー」の紹介で「モリスマン」のジャケットが印象的なマーキュリー版のCDには「生産中止」のクレジットがされているほど。そもそも吹奏楽のCDがよくある町の楽器店で在庫があるかないかの状況である。昨今の「出版事情」からいって、「入手できないかもしれない」ことを覚悟した方がいいだろう。
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