2006年に開催され、王貞治監督率いる日本の優勝で幕を閉じた第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。主宰者である米国大リーグ機構による、その公式記録DVDだという。
日本代表チームの試合のほか、世界各国(とりわけヨーロッパ諸国)のプレーの水準やスタイルにも興味があったため買ってしまったが、約47分という短い収録時間の中で、世界大会開催の意義の宣伝や各国の応援の様子にはかなりの時間を費やす一方で、実際のプレーの映像は少なく、特に1次予選で姿を消したオランダ、イタリア(かのマイク=ピアザが代表として出場)、オーストラリアといった国の情報がほとんどない。2次予選以降の部分も断片的な試合風景とインタビューを雑然と寄せ集めたような作りで、結局最後まで、各試合の流れやプレーの全体像が見えないままだった。せめて試合結果くらいテロップででも表示すべきだったのではないか。画像は手持ちの小型ビデオカメラとおぼしい画質の悪い映像が各所に混じり、付属のブックレットも作りが雑で、買ったその日に綴じ目が割れてしまった。
これぞ世界大会という好プレイや名シーンを集めたダイジェスト版的な作りを期待したものの、実際の内容は単なるプロモーションビデオに近い。お祭り騒ぎや日本の優勝のシーンだけが目当ての場合は別として、「野球」そのものを楽しみたいファンにとっては、この内容で4000円近い定価は正直お高い。