おそらくこの作品のハイライトは、四国山地を縦断する御免〜阿波池田間で、まさにこの区間のために開発された 2000系の走りを堪能できると思います。決して高速ではないのですが「この条件の悪い隘路でよくまあ」と思えるほど、思いきりよく走っていきます。ほかの車両ならカーブの手前で減速しそうな場合でも、そのままのスピードなので、体感的には相当速く感じます。もちろん、振り子車両ならではの、えぐり取るように深く切り込んでいく「傾き」も楽しめます。
4時間半の長旅、「あっという間」といえば嘘になりますが、新線区間である宿毛線の快走から、土佐湾を望む中村線、そして前述の山越えの土讃線、最後は瀬戸大橋と、最初から最後まで見所が盛りだくさん。意外にも面白いのが、荷稲〜川奥信号場間のループ。(入口から出口までトンネルなので) 実際に乗車すると、なかなか実感しにくいこの区間も、運転室からの展望なら、トンネル突入寸前に上方にこれから走る線路がちらっと見える上、トンネル内も左カーブしながらぐんぐん登っていくのがよくわかります。すでに同じようにブルーレイで発売されている
8000系特急いしづち と比べると決して多くはありませんが、条件のよい区間では、フルノッチでカーブに突っ込んでいく「爆走感」もあり、飽きさせません。スイッチバックの坪尻駅に普通列車が待避しているのも風流なものです。
一時的に雲が多くなる区間もありますが、そのほかは文字どおり雲一つない快晴。季節的にはちょっと中途半端ですが、南国四国とあって山々もまだ青く、渓谷ではところどころ紅葉の始まっているところもあって、悪くはありません。主要駅でけっこうこまめに交代する運転手さんの若々しい喚呼も良好、車内放送の収録もあって、彩りを与えてくれます。窓も綺麗です。以下、パッケージ裏面の情報です。ご購入前のご参考にどうぞ。
【撮影データ】
[乗車日] 2009年 10月 28日 [天気] 快晴 [乗車列車] 2000系 特急南風 12号 42D
[編成] 3両編成 (2106 + 2206 + 2003) [乗車区間] 宿毛〜高知〜岡山
【スペック】
本編280分 | COLOR | STEREO/リニアPCM | 片面2層 | All Region | 16:9 | MPEG4/AVC | 1920×1080 High Definition
【その他】「影野〜土佐久礼間で、約1秒間映像が黒くなります」との注意書きがありますが、特に気になるようなものではありません。トンネルを出た直後なので、おそらく露出調整時の軽微なミスでしょう。