この方、「日本のゴーン」と呼ばれているということなので、読んでみたのですが。
書かれている内容が古すぎです。
1990年代に日本に外資系の企業が一気に入ってきたのですが、そのときにMBAを持っている管理職が語っていたようなこと
そのままというのが多いのです。徹底したコストカットや、社員(特にホワイトカラー)を高い効率ではたらかせるための
ノウハウですね。
これらはもちろん大事ではあるのですが、いまでは、その次が重要だと言われています。ムダを省いて効率化をしたあと、新しい魅力的な商品をどう開発するのか?がポイントになっています。
たとえばGoogleで行われている、就業時間の2割はメインのプロジェクト以外のことをやってよい、などはこれを目指して考えられた手法のひとつです。
これが正しいのかどうか?はまだ検証の段階でわからないのですが、ポイントは、世界はすでに新しいことを目指しているということ。それと比較すると、この本の内容は、いかにも古いということです。
読み終えて、奥付で著者の経歴を読んでおかしなことに気づきました。
この方、日本のゴーンと呼ばれているらしいのですが、そのゴーン氏が再建できた会社は3社だけです。
ミシュラン、ルノー、そして日産です。
ゴーン氏でも、3社がやっとなんです。
Webでこの方が再建した会社の数を調べると、現在は2400社となってます。
この本の奥付では2000社。ということは、一年足らずで400社を再建させたということです。
これはいくらなんでも無理でしょう?
私が以前に勤めていた会社に再建専門のコンサルティング会社が入ったことがありますが。
帳簿を調べたり社員にヒアリングをしたり、の下準備だけで一カ月近くかかりました。
その後、会社の新方針を打ち出し、リストラを進め、社員の意識改革に取り組み始めたときには
半年くらい過ぎていましたし、黒字転換にはそれからまたずいぶんと時間がかかりました。
それが、一年で400社。
まったく信じられません。