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52 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自分自身に許可を与えていますか?,
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レビュー対象商品: 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 (ハードカバー)
著者ティナ・シーリグ女史の授業は、5月からのNHK白熱教室で放映されています。第1〜3回目を見ました。まさに、学生に考えさせる体験型の授業です。 本書を読んで、感じ取れるままですね。 NHKの白熱教室でも、基本的な授業スタイルにおいて日本とアメリカの違いを感じます。 特に、女史の授業における学生とのやり取りで印象的だったのは『決して否定しない』 『どのようなアイデアでも、良いところを見つけて褒める』というところでした。 第1章の『スタンフォードの学生売ります』に紹介されていた「2時間で、元での5ドル を出来るだけ増やす」課題にありましたが、一般的な日本では、与えられた条件の中で 最適解を求めようとするのに対し、スタンフォードの授業では前提を疑う、目的に フォーカスし課題の設定までも変えてしまう、という、柔軟さ(発想、態度)を発揮し ています。 日本で起業がなかなか上手くいかないのは、この柔軟さの欠如のためだと言われてい ますが、まさにアメリカの強みを見せつけられた気がしました。 一般的に、アメリカ人はポジティブであると言われています。 それはその通りですが、本書の内容や白熱教室で放映されている授業の様子を見てい ると、彼らのポジティブさは必ずしも先天的なものではなく、そうなるべく教育されて 獲得された資質であることが分かります。 一方で、日本人の傾向はどちらかと言うとニュートラルよりも若干悲観的であると聞い たことが有ります。でも、本書にあるような授業を受けていれば、今よりもっと楽観的 になれるのではないでしょうか?。 20歳くらいでこのような授業を受けられることがとても羨ましく感じます。 多くのレビューで、この本の中で気づきを得られた文章を紹介されています。 自分がそうだ!っと思った文章は「あなた自身に許可を与える」です。 私が伝えたかったのは、常識を疑う許可、世の中を新鮮な目で見る許可、実験する許可、 失敗する許可、自分自身で進路を描く許可、そして自分自身の限界を試す許可をあなた 自身に与えてください、ということなのです。 じつはこれこそ、わたしが二〇歳のとき、あるいは三〇、四〇の時に知っていたかった ことなのであり、五〇歳のいまも、たえず思い出さなくてはいけないことなのです。
406 人中、344人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
付箋と赤線の数が最も多い書籍となりました。,
By 本太郎 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 (ハードカバー)
■本書の位置付けと価値本書の内容は、著者自身が「社会に出たときに知っていれば良かった」と感じたことを整理したものです。 整理した目的は、著者の息子が20歳になった時(当時16歳)に伝えたいという想いがあったからです。 その後、大学から講演依頼を受け、整理した内容を講義として話し、更に書籍化につながったようです。 ※著者はスタンフォード大学で起業家精神とイノベーションの講座を担当されています。 その事実を知ることで、本書の本当の価値を感じました。 本書は、大学の講義である以前に、母から息子へのメッセージです。 目次の前には、「ジョシュ(息子の名前)へ 20歳の誕生日に」という中表紙があります。 ■内容 本書には無駄な箇所が全く無く、全てが印象的でした。 しかし、このレビューの中で、触れることができる部分は限られています。 ただ、より自分を高めたいという想いを持っておられる方には、価値ある書籍であることは間違い無いです 本書全体での著者の主張は下記です。 「快適な場所から離れ、失敗することをいとわず、不可能なことなど無いと呑んでかかり、 輝くためにあらゆるチャンスを活かすようになれば、限りない可能性が広がる。」(本書より引用) 本書は、具体的な事例を挙げながら、この主張の各要素の重要性に気付かせてくれます。 著者は、起業家精神と起業家について、下記のように記述されています。 ・起業家精神とは、人間が生きていく上でカギとなるような幅広いスキルを開拓すること ・起業家とは、たえず大きな問題にぶつかり、都度それを解決するための独創的な方法を見つけ出す人間 上述した通り、本書の内容は著者から息子へのメッセージです。 それ故、起業家精神に基づく「生き方」に関するメッセージが強く、 自分自身をしっかりと見つめ、物事の見方を変えることを促していると感じました。 特にリスクと失敗に対する姿勢に関するメッセージが印象的でした。 何か新しいことに挑戦するためには、積極的にリスクを取る必要があると言います。 その際、自分がどのタイプのリスクを取ろうとする性質を持つのかを知ることの必要性を述べています 一般的にリスクは5種類に分けられると言い、自分のリスクプロファイルを描くことを勧めています。 →こうして自分のタイプを知ることで、対処できるリスク、選択すべきリスクが分かります。 成長を志す中では失敗する場面もたくさんあります。 著者は「失敗のレジュメを書く」ことを勧めています。 そこには、失敗の事象だけではなく、その経験から何を学んだかを書くよう促しています。 失敗を通じて、自分の経験を見ることで、過ちを受け入れられるようになることが狙いです。 失敗から学ぶことの重要性は常に言われますが、学び方を具体的に提示している点に価値を感じました。 ※このアイデア自体は、著者も他の方から拝借しているそうです。 最後に、リスクと失敗に関連して、印象的だった文章を5つだけ引用します。 ・個人においては、成功と失敗の比率は一定であることを示す確かな証拠がある。 ・失敗すれば、目標や優先順位を見直すことで、順調に行っていたときよりも速く前に進めることが多い。 ・リスクをとってうまくいかなかったとしても、あなた自身が失敗者ではない。失敗は外的なものである。 ・人はそれぞれ世の中をどう見るかは自分で決めている。 ・もっと成功したいのであれば、もっと失敗することを受け入れなければならない。 また1冊、良い本に出会えたことが嬉しいです。
300 人中、237人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
ごく限られた層へ向けて書かれた本,
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レビュー対象商品: 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 (ハードカバー)
期待を込めて本書を手に取ったが、がっかりだった。例外はあるものの、本書で「成功者」として取り上げられている人達には共通点がある。 大学や大学院に進学し、さらには博士号を取得した人たちのエピソードばかり。 つまり、学業に費やす金と時間に恵まれた人たちの成功体験ばかりがつまっている。 著者自身にしても大学院に進学した後、すぐに休学し、「風に舞う一枚の木の葉のように」なれる環境が提供されていた。 そんな人の「やりたいこと探し」は身勝手かつ呑気である。 何しろ「神経科学に関する本を読みたいと思う気持ちが湧く」まで続くのだ。 それでも「まだ大学院に戻る気になれない」などと聞くと、成人した子供としか思えない。 納得できるまで学問を追求するのはいいが、世の中、経済的にそういったことが許される人はごくわずかである。 また、著者の息子にしても、重量挙げの州記録を塗り替えたとのエピソードが書かれているが、 実際に読んでみると、全てをトレーニングに打ち込める環境を親から提供されていたからこそであるとわかる。 なので「幸運なんてものはないよ。すべては努力次第だ」という息子自身の言葉に何の重みも感じない。 こういう人達はまず、自分たちが幸運に恵まれていたことに気づかなければならない。 親の庇護のもと、何不自由無く好き勝手やってきた人が「努力したから成功した」とは笑止千万である。 他にもエピソードは多く紹介されているが、いずれも著者が言う「努力」には少々ズレたものを感じた。 本書が読者へ向けて起業を促すのはいいが、予め読者層を絞っていることを明示するべきではないだろうか。 はっきり言って、本書は「何不自由無く学業だけに打ち込める環境が整備された層」へ向けたものである。 広く等しく起業家精神を培うための良書とは言えない。 著者には申し訳ないが、残念ながら私は本書に好感を持てなかった。
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