著者ティナ・シーリグ女史の授業は、5月からのNHK白熱教室で放映されています。
第1〜3回目を見ました。まさに、学生に考えさせる体験型の授業です。
本書を読んで、感じ取れるままですね。
NHKの白熱教室でも、基本的な授業スタイルにおいて日本とアメリカの違いを感じます。
特に、女史の授業における学生とのやり取りで印象的だったのは『決して否定しない』
『どのようなアイデアでも、良いところを見つけて褒める』というところでした。
第1章の『スタンフォードの学生売ります』に紹介されていた「2時間で、元での5ドル
を出来るだけ増やす」課題にありましたが、一般的な日本では、与えられた条件の中で
最適解を求めようとするのに対し、スタンフォードの授業では前提を疑う、目的に
フォーカスし課題の設定までも変えてしまう、という、柔軟さ(発想、態度)を発揮し
ています。
日本で起業がなかなか上手くいかないのは、この柔軟さの欠如のためだと言われてい
ますが、まさにアメリカの強みを見せつけられた気がしました。
一般的に、アメリカ人はポジティブであると言われています。
それはその通りですが、本書の内容や白熱教室で放映されている授業の様子を見てい
ると、彼らのポジティブさは必ずしも先天的なものではなく、そうなるべく教育されて
獲得された資質であることが分かります。
一方で、日本人の傾向はどちらかと言うとニュートラルよりも若干悲観的であると聞い
たことが有ります。でも、本書にあるような授業を受けていれば、今よりもっと楽観的
になれるのではないでしょうか?。
20歳くらいでこのような授業を受けられることがとても羨ましく感じます。
多くのレビューで、この本の中で気づきを得られた文章を紹介されています。
自分がそうだ!っと思った文章は「あなた自身に許可を与える」です。
私が伝えたかったのは、常識を疑う許可、世の中を新鮮な目で見る許可、実験する許可、
失敗する許可、自分自身で進路を描く許可、そして自分自身の限界を試す許可をあなた
自身に与えてください、ということなのです。
じつはこれこそ、わたしが二〇歳のとき、あるいは三〇、四〇の時に知っていたかった
ことなのであり、五〇歳のいまも、たえず思い出さなくてはいけないことなのです。