カバーは可愛いキャラクターを採用していますが、中身はメッセージがぎっしりと詰まっていて、20代の社会人の方だけでなく、就活中、そしてこれから就活をする全ての学生さんにもお勧めしたい良書です。著者自身の経験、それも華やかな経歴の裏側にある数々の苦労の経験を素材として、いまこの年代にすべきこと、そしてその心構えを説いていますが、小説形式で字も見やすく一気に読めてしまいます。
この本はカテゴリ的には自己啓発に含まれます。そこで、自己啓発系の本の性とでも言うべきか、中には、「そんなこと言われてもどうせ自分には関係ないよ」と思われる方もいるかもしれません。実は私は著者に直接、ある質問をしたことがあります。ちょうど著者がこの書籍を執筆する前の20代へのインタビューをしている時期でした。
「今の若い人達は社会に出たときから既に、二極化どころか階層化されていて、下から上に上がるのは相当のハードルがあるようです。もしもやる気はそのままだけれども、今の知識やスキルも何もかも忘れてなくしてしまった状態で、そのような“抜け出せない”と不満や不安を抱えている人達と心だけ入れ替わったとしたら、どのようにして抜け出しますか?」と。
著者が即答した第一声はこうでした。
「どのような仕事であれ、まずは自分がいるところで一番になるまで、今やっていることをやり遂げます」
この本にぎっしりと詰まっているメッセージを読んだ後なら、著者のこの発言の奥深さを理解して頂けることを確信しています。