国内で編纂された、20世紀SFアンソロジー 第4巻 。
編者曰く「求心的な動きが起こらず、商業的な繁栄を享受しながら、内省を深めていった」70年代の作品集。ジェームズ・レィプトリー・ジュニア、ジョン・ヴァーリィ、ジョージ・R・R・マーティンの作品が掲載されているだけで大満足。小難しい作品もありということで、全体としては、わかりやすい第3巻の方が好きかなぁ。面白かったのは、マイケル・ビショップ「情けを分かつ者たちの館」、マーティンの初訳「七たび戒めん、人を殺めるなかれと」(ティプトリー「接続された女」や、ヴァーリィ「逆行の夏」は他の短編集で読めるんで)
■情けを分かつ者たちの館
ドリアン・ロルカは採鉱地の事故で、人工器官人間に改造されてしまった。妻のルーメは、自暴自棄に陥ったロルカに、<情けを分かつ者たちの館>という名の施設での治療をすすめる。ロルカが案内された専用室には、、<分かつ者>である異形の異星人が横たわっていた ・・・
余韻を残すラスト。味わい深い。
■七たび戒めん、人を殺めるなかれと
ワイアット主教率いる<鋼の天使>は、第四世代コロニー ジェイミスン・ワールドの現地人 ジャエンシの掃討作戦を展開していた。無抵抗を続ける異星人を見かねた商人のエイリク・ネクロルは、武器を与えて反乱を企てようとするのだったが ・・・
まさに、マーティンの世界!
その他の作家陣は以下のとおり。
ジーン・ウルフ/ジョアンナ・ラス/アーシュラ・K・ル・グィン/クリストファー・プリースト/バリトン・J・ベイリー/R・A・ラファティ/フリッツ・ライバー