SFがパルプ雑誌向けの娯楽文学から現代文学へと飛躍的進化を遂げた60年代の作品集なので、収録作品の幅が広く多種多様でレベルが高く、シリーズ6冊の中でも最高の出来。クラークの次にバラード、ディッシュの次がディクスンとニーヴンでその次がシルヴァーバーグともう最高。「リスの檻」「太陽踊り」などは古本屋漁り以外ないと諦めていただけに素直に嬉しい。作品選択に疑問の声もあるようだが、この巻の作品選択が1番バランスがとれているのでは。ゼラズニイは確かに「伝道の書…」に入ってる方が世評は高いが、簡単に読めるのを入れても仕方がないし。ディクスンも「レベル的にどうか」という意見があるようだが、私は素朴でいいと思う。こういうのが入っているから、全体が小難しくならず、バランスがよくなっていると思う。