この本に出てくる52名の経済人の多くが第一次世界大戦後の昭和恐慌と第2次世界大戦後の廃墟と化した日本、あるいは昭和40年代のオイルショック期を舞台としている。そして、いかにこの経済人たちが色々な技術や発想を武器にこの時代を切り抜けて会社を大きくしていったかが分かる。また、この本によく出てくるキーワードとして「ベンチャー精神」なるものがある。
バブル経済崩壊後、失われた10年と呼ばれる現在、今日本が一番求めているのもこのベンチャー精神に他ならない。
こう考えていくと、コンドラチェフの波動は30年周期になっているような気がする。このような不況の時代だからこそ、今のベンチャー企業から将来は世界を代表する企業が生まれてくる可能性は大いにあるのではないかと思えてくる。