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20世紀美術 (ちくま学芸文庫)
 
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20世紀美術 (ちくま学芸文庫) [文庫]

高階 秀爾
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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20世紀美術 (ちくま学芸文庫) + 20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書)
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商品の説明

内容説明

The twentieth century has seen great and rapid changes in society and in art. Artists have challenged all the traditional ways of seeing and depicting the world. They have grouped together in a bewildering series of movements, or followed individual and sometimes baffling preoccupations. In Rosemary Lambert's The Twentieth Century, the art lover is helped through the maze. Key works from Cubism and Fauvism to Pop Art and Photo Realism, from Picasso and Braque to the Bauhaus and beyond, are explored in non-technical language. The reader is conveyed by the author's own enthusiasm towards the discovery of many fascinating parallels in the painting, sculpture and architecture of this century. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

あらゆる表現があらわれた20世紀の美術を鳥瞰し、近代以降、現代すなわち同時代の感覚が生み出した芸術が、われわれにとって持つ意味を知的に探る待望の書。図版多数掲載。

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40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
 わたしには、ピカソの描く女性が綺麗だと思えませんでした。描かれた正面向きの両眼の間には、横向きの鼻。その下には斜めにゆがんだ口。しかも眼も鼻も顔の輪郭からはみだしているではありませんか。こんな絵が何億円単位で売買されているなんて、世の中おかしいのではないか。「ピカソはいい」なんて言っている人は、美術評論家が素晴らしいと言っているから付和雷同しているだけなんじゃないか、と本気で考えていました。

 そんなわたしに、「どうしてピカソはこういう女性像を描いたのか」を教えてくれたのが本書、「20世紀美術」です。ピカソの絵画に対する考え方も分かりました。しかも、その考え方がとても論理的なことに驚きました。

 この本では、ピカソも含め、19世紀後半に活躍したモネやセザンヌ、また、マティス、カンディンスキー、モディリアニ、クレーなど多くの画家が、それぞれどういう考え方を持って、作品の制作にあたっていたかが分かります。今世紀美術の大きな流れもつかめた気がします。今では、ピカソをはじめ、20世紀の芸術家の作品がとても好きになりました。この本には感謝しています。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
形式:文庫
 自分はカンディンスキーの絵画が妙に好きなのだが、20世紀美術といえば、いわく難解というのが相場で、しかしこの著書を読み込めば、その営為は決して難解さのための難解さではないこと、現代美術とは、ある種の純粋さを追求しようとする行為が、いつだって重層的である現実の一側面を捉え切ったときに極度に抽象的に、あるいは極度に幻想的になっていく結果として表象していることが了解できる。音楽にたとえてみれば、パンクやハードコアパンク、ジャーマンロックなどのラウドな音楽が野蛮に響くだけかえって純粋で優しくて知的でもありえる、といった感覚に似ている。

 構成は序章の後に「オブジェとイマージュ」「構成と表現」「新しい伝統」「今日の諸潮流」終章、と続いていて、各個人・各流派の狙っていた表現の意図が、先行する流派と同時並存する流派とのせめぎあいでどんな風に生まれ、実践され、変容していくかをわかりやすく跡付けてくれる。その経過では、美術界内の影響だけではなく、科学や技術の変化や、社会生活の変化、国内情勢の変化や国家間の関係の変化にも影響を受けていく。

 読み進めていくと気づくのは、20世紀美術の新技法は、大きな問いかけがなされた際の切り返しとして生成し、実行されたということだ。根源的問いかけは芸術家の外部から発せられることもあれば、芸術家の内部で生まれることもあり、時代が経過していくにつれて、そんなもともとの問いかけの声が小さくなっていくのが今に至る20世紀美術史のモチーフなのではないか。現代美術のわかりにくさは、ここにあるのだと思う。

 その問いかけの内実について詳しく明らかにするのは今の自分には難しいが、生きていくこと、生きていることの実質はなにか、といった域にまで達する深さを持ったものだっただろう。その声を途絶えさせたのは「生産性の政治学」でもあり、この類の書籍を読んでいると自分の周りに強く感じる、根源的に問うことを無効にするハビトゥス、イデオロギーなのだと思う。

 岡本太郎の著作と一緒に読みたい一冊。
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