伝説的なバンド追っかけ少女に、1920年代の売れっ子作家の妻、恋と借金が半端なく多い女流作家、エジプトの富豪と結婚した美人フォトグラファー……洋の東西も問わないし知名度もばらばら。そこを、「破天荒」な女という切り口で一冊の本にするというのがこの本の企画の概要。
本の構成上、「ニンフ」「ミューズ」「カリスマ」とジャンル分けされているけど、これすらいらなかったように思う。「破天荒セレブ」っていう言葉を見つけた時点で企画者の側に軍配。
また、本書はいわゆる「女の生き方」的な実用ガイドでもある。各人のまとめの部分に、「○○になりたいあなたに…」というコーナーがつくられている。そこでは、ファッションはどうきめたらいいとか、受け答えの模範解答とかがまとめられている。とはいえ、実際には普通の人にはとても真似できないというか、真似したら大変なことになるというか、かけらも参考にならないという意味において、まったく実用的でない実用ガイドなのだ。これはもちろん、ほめことばだ。