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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
演劇にポエジーを!,
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レビュー対象商品: 20世紀最後の戯曲集 (単行本)
演劇ファンには、今さら、レビューなど必要のない戯曲でしょう。私も舞台見ましたが、この戯曲集を読んで、舞台とはまた違った印象を受けました。野田さんの舞台は、遊び心に満ちていて、「パンドラの鐘」のような重いテーマでも、それを難しいと感じさせるに見せてしまう力があります。けれども、時々、そういう遊びの部分が、作品の本質を見せにくくしているのではないかとも思うのです。 特に「カノン」などは、舞台で見たときより、ずっと優れて、緻密に書かれたドラマなのだということが、読むことによって、改めて分かりました。そもそも「パンドラの鐘」が大好きで、手元において置きたくて買った本ですが、ほかのいわゆる「社会的」と言われる人の作品が、数年後に再演をみると言葉が風化しているのに対して、何度読んでも、それに耐えうる作品になっている。そして、演劇を知らない人が手にとっても、十分楽しめ、メッセージが伝わるようになっている。 寺山修司亡き後、演劇のポエジーを言葉にできる、稀代の書き手だと思います。
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