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20世紀最大の謀略 赤軍大粛清 (学研M文庫)
 
 

20世紀最大の謀略 赤軍大粛清 (学研M文庫) [文庫]

ルドルフ シュトレビンガー , Rudolf Str¨obinger , 守屋 純
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

第二次世界大戦前夜の1937年6月11日、モスクワのルビャンカ監獄で、トハチェフスキー元帥をはじめとする8人の赤軍最高幹部が銃殺された。以後、粛清の嵐はソヴィエト三軍の高級将校、政治委員にまで及び、世界を震撼させる大事件に発展した。その影にはスターリンの狂気と、ヒトラーの陰謀があった。国際政治の舞台裏での二人の駆け引きは、いかなるスパイ小説をも凌ぐ、驚愕のストーリーである。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シュトレビンガー,ルドルフ
1931年南モラビア生まれ。プラハ・カレル大学卒業。日刊「リドヴァ・デモクラティー」紙の元編集者。1968年のプラハの春を契機に、当時の西ドイツに亡命。現代史研究家として『プラハの暗殺』『クーデターの支配』など、チェコ現代史関連の著作を発表。現在、独語圏諸国亡命者ペンクラブ会長

守屋 純
1948年、東京に生まれる。軍事史家。主な著書に『ヒトラーと独ソ戦争』、訳書にゲルリッツ著『ドイツ参謀本部興亡史』など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 407ページ
  • 出版社: 学習研究社 (2001/04)
  • ISBN-10: 4059020419
  • ISBN-13: 978-4059020417
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 405,803位 (本のベストセラーを見る)
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By ジャコウウシ トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 著者は'68年の「プラハの春」で西独に亡命したチェコスロヴァキア(以下チェコと省略)出身の現代史研究家。彼が'42年にプラハで起こったナチス親衛隊NO.2のラインハルト・ハイドリッヒ暗殺事件を調べているうちに、'37年の旧ソ連赤軍高級幹部の大粛清に、ハイドリッヒと当時のチェコの政治家が深く関与していたことが判明し、本書を著すことになる。この20世紀の政治史最大の謎の真相とは?

1.ロシア革命後の欧州各地には、旧帝政時代の軍人などが反ソ連の組織を各地に作り、打倒ソ連を虎視眈々と狙っていた。一方ソ連もそのような組織を懐柔しようとメンバーを金銭で買収し、組織の中にスパイ網を作り上げていく。

2.旧帝政軍の猛将スコブリンもソ連のスパイとなるが、彼は小遣い欲しさに当時ナチス親衛隊保安部長のハイドリッヒにも接触する。彼はハイドリッヒに対し、ソ連の国民的英雄トハチェフスキー元帥を頭目とする軍人グループが、スターリン打倒の謀反を企んでいる、という半ガセ情報を伝える。

3.その話に乗ったハイドリッヒは、ト元帥がナチスと組んでスターリン打倒を目論んでいるという、精巧なニセ文書を作成し、赤軍の弱体化を画策する。問題はいかにしてクレムリンまでその文書を到達させるかである。そこでハイドリッヒは当時ナチスの侵略に怯えていたチェコの政治家を利用する(チェコは当時ソ連と同盟を結んでドイツをけん制していたので、スターリンが倒れれば自国の存在は危うくなる)。

4.その文書を見て驚愕した当時のチェコ大統領のベネシュは、直ちにソ連大使館に通報し、その文書は「無事に」クレムリンに辿り着くことになる。

5.そして'37年春からスターリンの命により、ト元帥を始めとする赤軍幹部の大粛清が開始されるが、この陰謀がなくともスターリンは遅かれ早かれ軍のトップを粛清するのは確実であったらしい。そして合計2万人に及ぶ赤軍将校が殺される。その人数の多さにヒトラーも驚いて「スターリンは気が狂った」と言わしめた。そして4年後に独ソ戦が始まり、緒戦におけるのドイツの大勝は、この事件のせいでソ連軍が弱体化したためである。

 この国家間の恐るべき陰謀と、究極のマキャベリズムにはただただ畏れ慄くしかない。ちなみにスコブリンがハイドリッヒに接触するようにしむけたのはソ連の情報部という説も根強くある。しかしながら、結果論的に言わせてもらうと、この陰謀のせいでソ連軍の対独戦の勝利が遅れ、満州への侵攻も遅れたと考えても良いのではないか?つまりは昭和20年8月15日のタイムリミットまでに時間が足りなかったソ連軍は、日本まで到達できなかった。はなはだ不本意ではあるが、戦後かろうじてわが国の独立が保たれたのは、ナチスとハイドリッヒによるこの作戦が遠因となってる、と言ったら言い過ぎであろうか?
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
これがこの本の題材です。”トハチェフスキーはソ連邦の赤い軍事独裁者、「赤いナポレオン」になろうとしていたのか?”。トハチェフスキーは近衛隊に徴兵され、第一次世界大戦でドイツの捕虜になり、その後脱獄して、赤軍としてロシア革命後の対共産主義戦争を支えたソヴェトの英雄。が、冷徹な独裁者に処刑されてしまう。そしてそれはスターリンの大粛清のほんの序章だった。そしてナチスドイツがその熾烈な攻防に噛んでいた。突拍子もなさ過ぎるが、興味はそそります。
ハイドリッヒがドイツの為の謀略を考え付く、ソヴェト赤軍の赤い星トハチェフスキーを偽書で嵌め、ソヴェト赤軍の無力化を計かる。そこにロシア帝国軍人で落ちぶれたスコブリンなる人物に目が留まる。一方時代を遡りソヴェト赤軍トハチェフスキーは第一次世界大戦をドイツの監獄で過ごし、シャルルドゴールらフランスの将校と友好を温めながら、脱獄を準備中、脱獄に成功した彼はボルシェビキに付き、赤軍将校として多大な戦果を上げ、赤軍の強化を成功させ、赤軍の政治的発言力を高めていった。
翻訳者が良いのか、著者が良いのかすらすら読めました。少々疑問や、矛盾はあるものの、著者の入念な取材、調査は歴史の息吹を感じることも出来、なかなか興味深い本でした。
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