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20世紀の幽霊たち (小学館文庫)
 
 

20世紀の幽霊たち (小学館文庫) [文庫]

ジョー ヒル , Joe Hill , 白石 朗 , 安野 玲 , 玉木 亨 , 大森 望
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 980 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

奇妙な噂がささやかれる映画館があった。隣に座ったのは、体をのけぞらせ、ぎょろりと目を剥いて血まみれになった“あの女”だった。四年前『オズの魔法使い』上映中に一九歳の少女を襲った出来事とは!?(『二十世紀の幽霊』)そのほか、ある朝突然昆虫に変身する男を描く『蝗の歌をきくがよい』、段ボールでつくられた精密な要塞に迷い込まされる怪異を描く『自発的入院』など…。デビュー作ながら驚異の才能を見せつけて評論家の激賞を浴び、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞の三冠を受賞した怪奇幻想短篇小説集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ヒル,ジョー
1972年、米メイン州バンゴア生まれ。95年ヴァッサー大学卒業。二〇代で創作をはじめ、2005年、『20世紀の幽霊たち』でデビューし、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞、国際ホラー作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 699ページ
  • 出版社: 小学館 (2008/9/5)
  • ISBN-10: 4094081348
  • ISBN-13: 978-4094081343
  • 発売日: 2008/9/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 131,592位 (本のベストセラーを見る)
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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hide-bon トップ100レビュアー
形式:文庫
刊行以来、じわじわとその評判が伝わっている今作、一読したが、じわじわなんてもんじゃない。早急にこの面白さを誰彼となく伝えたくなる傑作だ(笑)。
これは、18篇の短編からなる魅惑的な逸品。身も毛もよだつホラー、悪夢と甘美の薫りが融合する幻想、あまりに奇妙で抒情的な友情、カフカ的なしかしこちらはグロテスクでピカレスクな奇談、、、一編一編のクオリティが高いものが多くて、凄いお値打ち感。それだけに、一気に読み続けると、かなりコアで濃厚なエピソードが多く、翻訳小説特有の言い回しのまわりくどさもあって、どっと疲労感に襲われる。1日2編程度のペースで読み進めるのが健康的か(笑)。9日間に渡って幸福なひとときを過ごせるしね。
レイ・ブラッドベリ、スティーブン・キング、ロアルド・ダールら、かって読み耽った作家たちのアンソロジーの断片が甦ってくる。
誰彼となく、との表現を使ったが、この種のジャンルが苦手な方も居るので、評価は★4つとしたが、ハマル人には堪えられない1冊。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cobo
形式:文庫
やはり作家の息子の作品はスゴイのか?というのを確かめたくて(ジョー・ヒルさんはスティーブン・キングの息子!)読みました。

ひとつのテーマで括るのは難しい感じがする様々なものを扱った、しかし当然主たるモチーフに【恐怖】がある短編集です。出来うる限り、いつも私は先入観を持たないで作品を味わいたい、作品ごとに評価が違って当然だ、と考えて読んでいますが、全くまっさらで臨めるほど人間が出来ているわけではありません。が、どんなクダラナイ作品を書く人でも、時に素晴らしい傑作を生み出すこともありえますし、いつも完成度高い作品を生み出す作家(もしくは音楽家でも、映画監督でも、役者さんでも、芸術家、あるいはモノを生み出す方ならどんなモノでも)がとんでもなくどうしようもない(と一受け手である私が感じる)作品を世に問うこともありますよね?先入観はなるべくなくして作品そのものを楽しみたいです。が、やはりスティーブン・キングの名前は大きかったし、私も結構好きな作品があるので、ちょっと期待し過ぎたかもしれません。

様々な趣向を凝らした短編集で、私が気に入ったものは、あるホラー短編を自分が監修する「年間ホラー傑作選」という本に載せたいが為に様々な困難を乗り越える編者が主人公で作中作の赴きを生かした(私の中のこの短編集のベスト!)『年間ホラー傑作選』、吸血鬼について新たな角度からの視点を基にしたホラーというよりも幻想ものともいえる『アブラハムの息子たち』、野球への偏愛を滲ませながら問題ある子供と独特の関わり方を示し、なお愛情も理解させる『うちよりここのほうが』、一人のダメ男の目の前に訪れる不運と、めぐり合わせと、陥るべき現実(この短編の切り方はかなり好きです)『挟殺』、不思議な博物館を舞台に展開する奇妙で不可思議な展示品と観客の運命(モチーフは1番好き)『末期の吐息』、ちょっとしたレイモンド・カーヴァー的作品『ボビー・コンロイ、死者の国より帰る』、何か大きな物語の導入としてだったらもっと楽しめるのでは?とも感じさせる『救われしもの』です。

ただ、非常に残念に感じる部分もあって、人は小説に何を求めるのか?とかいう根源的問いかけにも通じてしまうのですが、その世界に潜りたい!潜ってしまったことに気付かせないうちに潜ってしまった、という感覚に読み手を持ってこれれば、およそどんな奇想天外な、ありえない不条理も、読者は受け入れられると私は考えます。しかし、潜らせるテクニックなり、深さによってはどうしても「何で?」という批判性が頭をもたげてきてしまいます。短編はだからこそ難しいと思いますし、それが上手く行ったうえでの物語の切り方落差は長編小説にはない短編の醍醐味だと思うのです。そしてそんな部分にこの短編集では上手くいっているものと、いっていないものの差が大きいと私は感じました。作品の完成度としては『自発的入院』におそらくほとんどの方々が父キングの跡を見出せると思うのですが、だからこそかえって私にはキングの偉大さを感じました。ただ、スティーブン・キングの短編は私はいまひとつなのですけれど。

父キングのころよりも、感じたり、考えたりする時間が少なく世の中全てのスピードがあがっただけ、とも言えるかも知れません。より現代的なのかも知れませんし、ただ私の好みが古臭くなっただけとも言えるかもしれません。が、物語の中に潜らせる技術、取り込むチカラ、その魔力を知っている人には少々物足りなく感じさせるかも、ということです。

新しいホラーの形に、あるいは作家の系譜に興味のある方にオススメ致します。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
評判が良いので買いました。全然琴線に触れない作品もありましたが、恐ろしく恐ろしい作品や琴線に触れまくる作品が確実にありました。読んで良かった!と強く思います。

■繰り返し描かれるのは、アメリカの田舎の子どもの目から見た世界です。幼少期のトラウマをむりやり追体験させられるような、懐かしい甘さとイヤーな感じが入り混じっています。
■昔々、谷川俊太郎訳の「ピーナツ」シリーズを読んだとき、チャーリーブラウンの気持ちがよくわからなかったのを思い出しました。いま、ヒルの短編群を読みながらチャーリーのことを思い出すと、彼の気持ちが手に取るようにわかる気がします。
■子ども時代とは、万能感に溢れ、親に愛されている安心感に溢れ、成長する身体の充実感に溢れた年代であるはずです。しかし、実は、疎外感や欠落感、不全感に悩まされる年代です。まだ小学生なのに人生の悲哀や苦悩を独りで背負ったかのようなチャーリーブラウンの痛々しい姿には、「少年期は辛い」という残酷な真実が描かれていたのでした。少年期真っ盛りの自分にはそれが気づけませんでした。
■いま、僕より少し年下のジョー・ヒルが書いた作品群で、僕ははっきりと気づきました。子どもだった自分が感じていた不安・恐怖・喜び。それらが一緒くたになった子どもの自分を取り巻いていた世界。
■巻頭の作品「年間ホラー傑作選」の主人公は子どもではありませんが、子どもの魂を失わずに育ってしまった大人かと思います。コミコンやファンイベントに集まる醜いホラーファンを嫌悪しつつ、その仲間である人物。こういう人物の心性を描くのも上手い。大好きな作品です。

■チャーリーブラウンが普遍的なアメリカの子どもを象徴する存在だったように、ジョー・ヒルが描く世界も非常に普遍的です。「アメリカの田舎町」というくくりすら軽々と飛び越えて、日本の田舎町に育った僕の気持ちを鷲づかみにするほど。
■もう一つ、映画「ゾンビ」など僕らの人生に欠かせないアイテムが自然に出てくるのが良い。僕らと同じスタンスで、これらサブカルチャーの古典に対峙する作者。彼が僕らとほぼ同世代・同じものを見て育った共感が、感傷とか抜きに伝わってきます。
■既視感・懐かしさと同時に、新たな発見による驚きや恐怖を与えられる短編集です。とくに男の子に読んでもらいたいです。これから大人になる少年と、少年のまま大人になってしまった人に。(汚物とかの描写がちょっとグロいですが、これも子どもの視点で見たもの、と思えば納得がいきます。ちょっと我慢を)
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... 続きを読む
投稿日: 2009/1/12 投稿者: くわもちじんぺい
値段以上の価値あり
すでに多くのレビュアーが内容紹介をされているので、一言だけ。
「異色作家短編」のファンは必読!
投稿日: 2008/12/18 投稿者: クロ20040121
怖さだけでなく抒情的な優しさで読ませるボリュームたっぷりの傑作短編集です。
巨匠スティーヴン・キングの息子である事を秘し己の実力のみで堂々と勝負して大成功を収めたホラー小説界の新星ヒルの瞠目すべきデビュー短編集です。本書は解説を含めて約7... 続きを読む
投稿日: 2008/11/18 投稿者: 夢追人009
ホラー色は薄い
スティーブンキングの次男とのことで、ホラー作品が多く収録されていると思い読んだが、実際はホラー色は薄く、親子や兄弟について描かれている作品が多いように感じられた。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/30 投稿者: ゴネット大佐
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