升田賞をとった2手目△32飛戦法ですが、他の雑誌等で簡単な狙いとか
は、紹介されている事はありましたが、1冊の本としてははじめてです。
内容ですが、最初に2手目に△32飛としない通常の後手石田流との違いを
解説していますが、ちょっとした変化もあって参考になります。
序盤から角交換の急戦になった場合 最低限知っておかなくてはならない変化も
詳解されています。
また最近の王位戦の深浦VS羽生戦でも出てきた▲96歩対策も抜かりなく解説されています。
先手が相振り飛車を望んだ場合 相振り飛車戦になりますがその対策として
いろんな注意点や方針が書かれていています。
著者自信の実戦譜4局と巻末に次の1手問題がどーんと31題出されていて
本文の理解確認となっています。
この後手△32飛戦法は、先手が初手▲76歩でなく▲26歩と指すと
成立しないのですが、プロの実戦譜でも以前より▲26歩が多くなったのは
この2手目△32飛戦法を嫌ったもんかなと考えてしまうとこの本のコラムのなかにありましたが実際多少そうかもしれませんねえ。
非常によくまとまった1冊です。知ると知らないでは大きな差があります。
お勧めです。