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1Q84 BOOK 2
 
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1Q84 BOOK 2 [単行本]

村上 春樹
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (200件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。
そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。
そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。
私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。

Book 1
心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。

Book 2
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。

内容(「BOOK」データベースより)

心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこの別の世界を作り上げていく。書き下ろし長編小説。

登録情報

  • 単行本: 501ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/5/29)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4103534230
  • ISBN-13: 978-4103534235
  • 発売日: 2009/5/29
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.2 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (200件のカスタマーレビュー)
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38 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 娯楽小説家として読めば悪くない, 2009/11/29
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 2 (単行本)
正直に言うと今回の1Q84は過去の作品に比べて(海辺のカフカは読んでないのでそれ以外で)幾分質の落ちるものだった印象です。
たとえBOOK3、もしくはBOOK4で完結したとしても。

村上春樹は内面の混沌とした感情を表現したり、一人で思いをめぐらせ完結する流れを表現するのは非常に巧みですが、人との会話形式で感情を吐露させるような表現はそれに比べると数段質が落ちてしまうのか?羊をめぐる冒険でも似た様なパターンがありましたが今回はテーマが違っていたため雑になってたというか、そんなもんか?的な浅はかさみたいなものを感じました。
また著者が昔から拘っているものに対する描写と、そうでないものだけど登場人物の設定にしたものの描写にクオリティの差がありすぎて冷めてしまう部分もありました。

しかし上記のネガティブな条件をふっ飛ばしてしまうほどさらりとした文体と展開の鋭さは相変わらず冴えてます。
娯楽小説としてみれば十分寡作であると思います。

著者はこの作品で大きく方向転換をしたようです。
いままでは主人公「僕」が箱庭の中で物語を展開する「内に向いた」作品でしたが、今回のテーマは「愛」だったり親子関係だったり。モチーフにしたカルトやフェミニズムにも著者自身の問題提起があったのだと思います。テーマが内面から外に向かっていったようです。
そして書きたいことが沢山あるが故にどれも今ひとつ心に響かない。
フェミニズムからくる暴力やカルトの描き方には決して良い意味ではない驚きはありましたが。一つ一つの表現の質が今までの作品よりも雑に感じました。
親子関係に関しては深い部分が表現できていたと思いますが、自己愛と性愛の印象が強い村上春樹がそれ以外の愛を表現しようとしてもそれ以上に優れた表現が出来ていないというジレンマを感じました。

かなりネガティブに描いてきましたが、これだけの文字数ある小説を多くの人にさらりと読ませてしまう著者の文筆家としての力量は素晴らしいと思います。
村上春樹を絶賛する人も嫌悪する人もいますがレビューやブログの感想をみていると両方に的を得た意見があると思います。
一方盲目的に肯定したり、逆に全てを否定する人たちもいますが。
私はそんなに言うほど崇高な文学とは思えないし、毛嫌いするほど悪くない優れた娯楽小説家だと思います。
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397 人中、288人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 進歩なし, 2009/5/30
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 2 (単行本)
結論を先に言うと、

以前から村上春樹の作品が好きなファンにとっては、非常に満足できる
意欲作かもしれないが、以前から村上春樹を評価していない人、見切り
をつけている人は、新たに読む必要はないかもしれない。

作風やテーマは変化しても、その根底にある著者の思想というか価値観は
変わっていない。根底が変わっていないため、第一巻は、新しい芽のような
変化が見られて大変面白かったのだが、第二巻は、ストーリー展開が結局
いつもと同じパターンになってしまっている。いつもと同じパターンとは、

1)主人公の男性が、才能はあるがそれを形にする能力がない少女の登場を
きっかけに、現実とは異なる世界に巻き込まれていく。

2)主人公の女性も登場する。この二人の物語が同時進行して交差する。
現実の世界と、そうではない世界の境界をさまよい、時間と空間を超えて
邂逅する主人公の男女。(単なる男女の恋愛を、普遍的な愛と混同している
ところが古臭い。)

3)周囲の登場人物たちが姿を消し、「失われ」ていく。主人公の女性も、
自己犠牲によって、周辺的な、「失われ」ていく立場に移行する。しかし、
主人公の男性は、ちゃっかり安全なポジションにいて、物語の軸となっていく。

ちょっと滑稽だったのは、知的で魅力ある女性たちが自分を捧げるほど、
主人公の男性が魅力的でないことだ。常に受動的・利己的で周囲を損なって
いくこの男性、『ノルウェイの森』の時代なら通用したかもしれないが、
もはや現在では通用しなくなりつつあることに著者は気づいていないようだ。
しかし、主人公と同じタイプの読者にとっては、この小説は夢のように
都合良くできており、彼らに好意的に受け入れられているのは理解できる。

さらに、この小説の別の問題点は、共時性(シンクロニシティ)の安易な
多用だ。教祖や少女が、未来や人の心を読む特殊能力を持っているという
設定に甘んじて、彼らに全てを先取りさせて語らせてしまっているため、
出来事から出来事へのプロセスの記述が雑に省略されている。著者や出版社が
強調するほど、この作品は「物語」として上等なものではないと思う。

村上春樹は文章が上手く、作家として読ませる力があるので、つい作品を
読み進んでしまうのだが、そこに表出する思想や価値観が、保守的で古臭い
ので、読了後、空しくなることが多い。宗教という重要なテーマを扱っている
にもかかわらず、深い考察が展開されていないのも残念だ。ベストセラー
作家にはなれても、それ以上の存在になれない彼の限界を感じた一冊であった。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 面白かったというだけ, 2011/8/19
レビュー対象商品: 1Q84 BOOK 2 (単行本)
こんなに、読んだ後に内容がどうだったか覚えていない小説も数少ない。面白く読み終わるんですけど、なあんにも残りません。良かったよではなく、まあその時間つぶしには悪くないというかなんなんでしょう。これだけの長編を読ませておいて、なあんにもないというのはあんまりじゃありませんか。村上マジックに手玉にされてる嫌な感じです。
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