eastern youth、結成20周年にして初となるベストアルバム。
これはイースタンがメディアに注目され始めた90年代後半、そして2000年前後の音源を収録している。
じっくりと聴いたが、やはりとてつもない聴き応え。
イースタンは極端に名曲ばかりのバンドだが、それらをただ詰め込むのではなく
しっかりと「アルバムの流れ」を作ってのベストという感じになっている。
個人的な思いでは各々あるだろうが、これがイースタンから提示された「ベスト」である。
もちろん悪い筈がない。
今でこそ日本らしさや、和のテイストをがっつりロックに取り込むバンドが台頭してきているが
そもそもの流れを作ったのがeastern youthであることは言うまでもない。
聴いたことのない人はこのアルバムにも入っている「夏の日の午後」という曲をまず聴いてみてほしい。
こんな曲、イースタンでしか聴けないだろう。こんな音楽を10年以上も前からやっているのである。
イースタンを聴き始めた当時、自分は中学一年生(くらい)だった。
まるで演歌の要素すら感じさせる堂々とした歌いまわしに感動し、また「今を生きる」ことを主軸とした
ストレートかつ捻じ曲がっている深みのある歌詞。そして地に足が着いた爆音の演奏力。それに上手く和を組み込むオリジナリティ。
そのどれもが新鮮で、特に「雲射抜ヶ声」は大いに感銘を受けた。とにかく何かもが魅力的に映った。
が、ずっと聞き続けてきて判ったが、イースタンの音楽というのは年を重ねるたびに良くなっていく気がする。「染み込み度」がだんだん濃厚になっていく。
「裸足で行かざるを得ない」や「静寂が燃える」の詞とか、今のほうがずっとわかる。
ということを今回のベストを聴いて改めて思った。 やっぱりいつまでたってもeastern youthの音楽は自分にとって大切なものだって。憧れる。
思い入れのある曲は、衝撃度で言えば前述の「夏の日の午後」なのだが、
「踵鳴る」の力強い歌声と疾走感も相変わらず凄い。「浮雲」のコード進行も面白いし、
「いずこへ」とかかなり懐かしいな!「素晴らしい世界」のちっぽけであり、壮大である世界観にも惹かれてやまない。
とにかく名曲ぞろい。で、緩急もつけられてるので(それを感じさせる選曲になってるので)一気に聴けるのも良かった。
でも、やっぱり一番好きなのは「夏の日の午後」かな。この曲は今でも代表曲になっている節がある。