「近鉄バファローズ」という、愛すべきチームの消滅……。
あの伝説の試合、「10・19」を、リアルタイムで経験した者も、後で知った者も、未だ知らない者も、みんなにオススメしたい本。
基本的には、精確なドキュメントではなく、一人の熱狂的バファローズ・ファンである著者による、当時の再現である。個人的な話も多い。
ただし、著者は、西本元監督はじめ、バファローズの選手、OBと親交が深く、単なるエッセイではない。当時の裏話等もあり、非常に興味深く読めた。
また、文庫化に際して加筆した部分には、今回の合併、球団消滅、という事態に対する筆者の痛切な想いが吐露されており、何度も頷きながら読んだ。
淡口、阿波野両近鉄OBと、筆者による鼎談も掲載されており、当時を知るファンには非常に興味深い内容である。