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20 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
猪木の奥底にある、魔力とも言える魅力の本質,
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レビュー対象商品: 1976年のアントニオ猪木 (単行本)
対モハメド・アリ戦など、1976年に行われたいくつかのアントニオ猪木の試合について、裏事情やそれにまつわる人間模様などを描いている。UFCの開催、そしてグレイシー柔術の登場により、日本のプロレスファン・格闘技ファンは大きな衝撃を受け、現在の総合格闘技ブームへとつながっているわけだが、日本でこれだけ総合格闘技が受け入れられたのは、アントニオ猪木の行ったいくつかのリアルファイトがその源泉となっている、という視点から描かれた、他に類を見ないルポルタージュとなっている。 かつて猪木のプロレスを世界最強の格闘技だと心半ばながらも信じ、プロレスに夢中になっていた者にとっては、アントニオ猪木およびプロレスの幻想を打ち砕かれる手厳しい書となっているが、猪木信者と呼ばれるほどの熱狂的なファンを生み出した猪木の奥底にある、魔力とも言える魅力の本質に改めて気づかせてくれる力作です。 この本を読むと、当時は世紀の凡戦と酷評されたアントニオ猪木対モハメド・アリの一戦が、実は「決してボクサーの領域には踏み込まなかったレスラー」と「決してレスラーの領域には踏み込まなかったボクサー」との身を切るような真剣勝負だったことがわかります。改めて、両者のこの一戦に対する決意、覚悟、そして真剣勝負だからこそ相手の力量を過小評価せず慎重な戦術を取らざるを得なかった格闘家としての嗅覚の鋭さが伝わってきます。
24 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
1976年の猪木の4試合をルポ! おもしろい!,
By hideki (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1976年のアントニオ猪木 (単行本)
この本はプロレスファン、もしくはプロレスファンだった人が読めば途中でやめられなくなるような稀有の本です。非常に興味深い内容で、一挙に読んでしまえます。 いや〜おもしろかった〜(笑)ウィリアム・ルスカの個人的事情、 パクソンナン戦の舞台裏、ペールワン戦の経緯などはプロレスラー・アントニオ猪木のすごさと相反する卑小さが見事に描き出されています。そして何といっても、すべての総合格闘技の流れの源流となったと著者が断言するモハメド・アリ戦!! 本全体が傑作ですが、この章は白眉です。 “世紀の凡戦”といわれたこの試合に関しては私もこれまで数多の本、インタビュー、特集を読みましたが、この章ですべてが一揆に腑に落ちました!! 未読のみなさん!真に偉大なファイターはどちらだったか? あきれるほどハッキリとわかります。この章は感動すら覚えますよ! アントニオ猪木全盛期のプロレスが好きだった私にとって、この著者にはぜひ、アントニオ猪木のそのほかの年代、試合を著書で分析してほしい。ビル・ロビンソン戦の分析などは猪木の弱点がよくわかりましたし、なぜ猪木がインタビューでことあるごとにこれまでで一番最強の敵は?と聞かれ、タイガージェットシン、と答えたのかよくわかりました。彼こそ、猪木の目指すプロレスそのものだったのです。この本を待たずとも、人間・猪木の下らなさ、他への迷惑ぶりは有名でしたが、それにもかかわらず!リング上の猪木はあまりにも魅力的過ぎたのも事実です。そんなやんちゃな猪木が1976年に図らずも産み落としたこの4試合は、30年経ったいまでも、いまだからこそ光輝いている…そんな思いがこの本からヒシヒシと伝わってきました。
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
実は、それでも「良く判らない」,
By KJ (岐阜) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 1976年のアントニオ猪木 (単行本)
猪木、プロレスに関する舞台裏を記述した本や情報なんてものは、これまでにも散々あったしアリ戦をオンタイムで見た頃から、散々見聞きしてきた。 虚実、イイとこ・酷いとこ等を含めて、アントニオ猪木という一つの「巨大なジャンル」を 一歩引いて見続けてきた自分にとっては、タイトル通りの感想となってしまいます。 半分以上は既に知っている情報であり、それ以外の「新事実」も興味深いものはあったが、 この手の「実は・・・」「俺は知ってるけど・・」という(自称)真実が、必ずしもアテに ならない事も散々経験している。新間やミスター高橋の談話を鵜呑みにしている時点で、 筆者に対する客観性を少々疑ってしまう部分も正直あります。 結局各本人にインタビューを行い、それらを検証しない事には(それらが真実かどうかは 別にして)、筆者なりの世界観・考察が響いてこないのも事実。 よって、ちらちら見える「このイヤなペテン師野郎」という筆者の猪木へのスタンスが 一体どこから来るものなのかも、正直見え難いんですね。 結局言いたかった事は何だったのか、が今一つ伝わってこない。ペールワン一族や、 オランダ格闘界の光と影のストーリーは興味深く読んだが、結局散々持ち上げたり貶したり した挙句、「こいつ、結局唯の猪木ファンじゃないの?」と思わせてしまう筆者の描き方が 好ましいかどうかは・・・人それぞれなんでしょうね(笑)。 やはりこの世界は、故井上氏の言う通り「底が丸見えの底なし沼」だと実感。
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