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1973年のピンボール
 
 

1973年のピンボール [単行本]

村上 春樹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (62件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

僕たちの終章はピンボールで始まった。雨の匂い、古いスタン・ゲッツ、そしてピンボール……青春の彷徨は、序章もなく本章もなく、いま、終わりの時を迎える。新鋭の知的で爽やかな’80年代の文学。
この倉庫での彼女(ピンボール)との邂逅場面の清潔な甘美さと知的なセンチメンタリズムは上等でとても筆舌に尽くし難い。さらに重要なのは、〈僕〉がその体内にとりこんだピンボール・マシン=外国との、やさしく堂々とした結着のつけ方である。希望、絶望、おごり、へつらいなど、いかなる色眼鏡もなく、この20世紀のコッペリアと一体化し、そして突き離しながら、〈僕〉は、自分と彼女がどう関わり合っているかをたしかめる。こうして〈僕〉はゆっくりとした歩調を保ちながらなにものかになって行くのだ。主人公が海外渡航しない「海外渡航小説」の、これはみごとな収穫といえるだろう。──井上ひさし(朝日新聞文芸時評より)

内容(「BOOK」データベースより)

さようなら、3フリッパーのスペースシップ。さようなら、ジェイズ・バー。双子の姉妹との“僕”の日々。女の温もりに沈む“鼠”の渇き。やがて来る一つの季節の終り―デビュー作『風の歌を聴け』で爽やかに80年代の文学を拓いた旗手が、ほろ苦い青春を描く三部作のうち、大いなる予感に満ちた第二弾。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 207ページ
  • 出版社: 講談社 (1980/6/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061168622
  • ISBN-13: 978-4061168626
  • 発売日: 1980/6/17
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (62件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By amehare
形式:文庫
村上作品に何を感じるかは人それぞれだと思う。僕にとってはこの作品は彼の作品の中で一番リアリティを感じてしまう。1970年代僕もピンボールに夢中だった。淡々と異性と付き合い、ビールを毎日飲み、思想もなく、当然にそこに政治もなかった。彼の作品の「こちら」と「あちら」が渾然一体となった生活があったのは事実だと思う。それがこの作品以降明確に分離する。僕にとっては村上作品の出発点はこの作品からだと思う。彼の原点を知る上でも外すことの出来ない作品であるのは間違いないと思う。是非とも読んでみて欲しい。
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yuriko
形式:文庫
二十数年ぶりに読んでみたものの、理解不可能なまま終わってしまった。
大人になればもう少し理解できるのかな?と思ったけど、若くなくてはわからないこともあるのだということを知った。
大学生でこの本に初めて出会った時に、あまりに気障な文章に生理的嫌悪感を感じたものだけど、やはり今読んでも鼻につく感じがある。
逆に、最近の作品ではあまり感じることがなかったのだけど…。世の中が村上春樹的に洗練されてきたということだろうか?
基本的に、この人の作品に出てくる男の欲望に都合良く作られてるような人形っぽい女の子が好きになれない。
そして、主人公の一見紳士的でソフトでありながら、冷笑的で内向的な卑屈っぽさがどうも共感できない。
要するに、どこか納得できないものを感じてしまうのだ。
でもまぁ、この人の独自の世界ってすごいなと思うし、ストーリーも面白いし、アフォリズムにも感心させられる。
嫌いじゃないんだけど、やっぱりちょっと鼻につく、村上春樹。
何が言いたいんだ?っていうのが素朴な疑問です。
読んでいて少し不愉快になるのは、若い日々の自分の愚かしさを思い出してとても哀しくなるからだろうか。
そういう意味では、タイムリーに青春の哀しみを描いて、若者の支持を得た優れた作品といえるのだろう。
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 デビュー作 風の歌をきけ と 大作 羊をめぐる冒険の合間の作品で わりと地味とという

評価が多い。

 

 話としては双子の登場、ピンボールを巡る 幾分シュールな展開もあり その後の村上春樹の世界を

強く予感させる作品だ。いくつかの挿話は 結局答えが出てこないまま終わっていく。その辺のもどかしさも 既に村上らしい仕立てになっている。

 但し叙情性に満ちている。特に 冒頭の井戸掘りの話からはじまり 最後は11月の雨で終わる本作は いたるところに水のイメージに満ち溢れている。その鮮烈さも捨てがたい魅力だ。

 そうして これが重要だと思うが 前期村上春樹の一大命題である「直子」という女性が 本作には登場している。その悲劇性は既に ノルウェイの森の「直子」を予告するものになっている。

 三部作の真中は 何でも難しいわけだが 個人的には 極めて好きな作品だ。
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過去にとらわれずに
村上春樹の小説が、今でも読まれ続ける理由の一つとして、説教がましくないということがあると思います。村上は、現状を特に肯定するでも、否定するでもなく、自分だけの価値... 続きを読む
投稿日: 19日前 投稿者: hayasiya7
時代の変化
3部作の中で一番地味な感じは否めないけれど、 一見見落としそうになる、 要所々にちりばめられたメッセージが素敵な本書。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: あゆ
ピンボールと対決してほしかった。
どうも無難に終わらせた感がある。ピンボールとの対峙はなんだったんだ。消化の悪い終わらせ方である。
投稿日: 4か月前 投稿者: 地方の
時間の欠片。
この作品と『風の歌を聴け』は、芥川賞の候補になりました。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 街道を行く
評価の難しい一品
例えば風の歌を聴けとかノルウェイの森とかは「好き」「嫌い」もしくは
「あう」「あわない」である程度論ずることが可能だと思う。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 黒連星
1Q84へ
専業作家になる直前の作品。

商売人としての著者の惨めな現実が、
どこか地に足のつかない架空世界を構築したのだろうか。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: しまったか!
最後の2ページが好きです
それまでなにも考えず、ただ読んでいましたが最後の2ページが僕は好きです

この小説は3部作の第2弾になってるようですが次も楽しみになりました
投稿日: 9か月前 投稿者: fLumPool
2011年のレビュー。
国内最大級のベストセラー「ノルウェイの森」を読み、不快感を味わい、なぜ、この作家がこれほどまでに人気なのか、研究してみようと、3部作の2作目「1973年のピンボー... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: (*^ワ^*)
ピンボール
本作の著者の趣旨というか、文脈とは関係ないのだろうけど、ピンボールの蘊蓄や消えた機種を追い求める部分だけ、ミステリアスで冒険心がくすぐられて面白いとは思ったのだけ... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 青い笛
不思議な読後感です
途中まで、”赤の他人の一般人の平凡な日常生活を描かれても面白くない”と書こうと思っていました。しかし、最後に不思議な世界が待っていました。読後感は何とも言えぬ不思... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: 太
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