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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦後に花開いた“若気の夢”,
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レビュー対象商品: 1946・文学的考察 (講談社文芸文庫) (文庫)
何よりも驚かされるのは、本書執筆時の著者たちの年齢である。
1947年に原著が刊行されているが実際の執筆はその前年の1946年。福永武彦氏と中村真一郎氏は28歳で、加藤周一氏は27歳。 時代が違うといってしまえばそれまでだが、現在の20代後半にこのような質の仕事を期待することはできない。 本書では、戦争中に外国から入ってくる情報が限られたこともあって、「西洋殊にフランスの近代文学と日本の古典文芸」をよりどころとして、戦後の「私たちの文学」を考えていく過程が描かれている。 執筆者の3人に対し、旧制高校出身の「エリート」という批判もあるが(ちなみに、中村氏は一高・東京大学を奨学金とアルバイトで卒業している)、本書で彼らが取り上げた半ばは、日本の古典。日本人の大半には読解は可能なわけだから、著者たちと同じものを読みとるのに、旧制高校出身のエリートである必要はない。 第二次世界大戦に敗れた日本だが、「敗戦」が無意味だったわけではない。敗戦によって、本書のような若さの息吹を感じられる書物を出版する自由が到来したのだ。
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