正にタイトル・サブタイトルどおりの内容です。大戦末期のドイツ軍戦車部隊について戦車軍から独立戦車大隊・中隊、戦車猟兵部隊や突撃砲部隊まで、解説が網羅されているといって良いでしょう。ただし対象は陸軍のみであり、空軍・武装親衛隊の戦車部隊は本書の対象外です。また、本シリーズの従来書とは趣が異なり、各部隊の編制・戦歴に絞った内容となっているので留意が必要かもしれません。
監修者注は140にも及び、原書の誤謬が数多くなおされているのは日本語版の特典といえるでしょう。注だけを取ってみても読む価値があります。注にこそ真価があるという見方もあります。
しかし、星5つはつけましたが、多くの監修者注をもってしても完璧ではないと感じるのも事実です。部隊編制や戦闘序列に特に興味を持ち、それなりに予備知識がある人向けの本だと思います。予備知識無しに内容を鵜呑みにするのは危険です。
監修者の方もその辺は重々承知のようですが全てに注をつけると誰が著者か本末転倒になるため、ある程度絞って注を付与したようです。