ディスクというものの限界だから、これはもう致し方ないことなのですが…
ライヴで体感した、音の「モアレ効果」、音の波が身体を突き抜けてゆく、ちょっとギョっとするアノ感覚が味わえないのが、とても残念。
まだまだアフリカン・ドラムの影響色濃いライヒ初期の作風で書かれている《18ミュージシャンズ》は、聴覚だけの印象と違って、実はスポーティヴな作品でもあります。18人のプレイヤーがステージ上で待機するベンチから楽器や持ち場="ポジション"に散っていって"プレー"しては、またベンチに引き上げてくる…18人=9人+9人で、その光景は、詩的な意味で何とも「野球的」なのです。演奏後、楽屋でNYヤンキースのキャップを被って談笑しているライヒ・アンサンブルの面々を見て、ますますその感を強くしたものです。