1.内容
「ニート予防を目指した金銭基礎教育プログラム『MoneyConnection』(原文登録商標の記号あり)」(p24)「を通じて感じたこと、わかったこと、高校生の皆さんに知っておいてほしい」(p25)お金の話を、「使う」(第2勝)、「稼ぐ」(第3章)、「貯める」(第4章)の観点から説明した本。第5章は出版当時の相場と高校生のアンケートの結果の比較で、高校生の感覚をあぶりだす。相談窓口の記載、ワークシートあり。
2.評価
月20万の給料(根拠はp52)を前提として、実際どう使うのか、どんな雇用形態で稼ぐのか、などがわかるところは星4つレベル。ただ、以下は、16歳には難しいことを承知で、欠点が結構ある点で星2つ、全体として星3つとする。以下、何点か。(1)そもそも月給20万円が「相場」より安いとしたらどうする?政治経済で習う労働三権をどう生かすかという旨の記述がない。(2)「僕が古本屋に行かないわけ」(p78)のような著者の価値観は結構だが、古本屋は潰れていいのか?あくまで消費者の選択の問題で、内容が不適当。(3)「働き方を決めるのは自分」(p121)も不正確。法律や企業の誘引がまず先である。(4)「貯める」につき、投資の記述がない。月給20円では無理と判断したのだろうが、これも個人の選択の問題で、記述しないのは不適当。このほかにもツッコミどころがあるので、それを探すつもりで読んでも悪くない。