R・ドナー監督作品にして、B・ウィリスが警官役、とくれば、観る方は派手な作風を予想する。
しかし、本作はNYPDの汚職も描きながら、重い雰囲気で話が進む。
もちろん「ガントレット」ばりの、バスを使った「大アクション」もあるのだが、あくまで中心は「心理戦」だ。
舞台は「ダイハード3」と同じマンハッタンで、かつ巻き込まれ型の相棒もいる(サム・ジャクソンの立ち位置はM・デフだ)。
いくらでもド派手に出来ただろうに、今回はダークに決めてきた。これはこれで結構ハマる。
とにかく、冒頭出てくるブルースの容姿が最悪だ(笑)。ダボッと膨らんだ中年腹に、やる気のなさそうな佇まい。
以前は有能な刑事だったのかな、と思いきや、かつては汚職警官のひとりだった、という展開も面白い。
でも、拳銃を握らせれば、いつもの気迫で周りを「ピン」と張りつめさせる。やはり大した役者だと思う。
16ブロック進むだけ、というが、確かにミッドタウンからローワーに行くのは大変だ(笑)。
マンハッタンのド真ん中で、バスジャック(風)は起きるわ、銃弾飛び交うわ、現実だったら物凄いことになるだろうなあ・・・。
本作はラストシーンがいい。M・デフ演じるパートナーが、シアトルから送って来たケーキ&手紙のシーンなど
刑事アクションなのにホロリと来てしまう。さすがR・ドナーだ。
でも、特典映像の「もうひとつのラストシーン」を観ると、結末が180度くらい違うのに驚いた。
詳細は観ていただくしかないが、これを収録する必要があったのかどうか・・・。自分は本編版を推します。
他、特典映像にはスタッフ&キャストのインタビューが収録されている。SDなのが残念だが、ソニーのブルーレイ
だけあって、SD画質でも十分綺麗だ。星は4つです。