小中学生にも理解できるように益川先生が書かれた本で、子供用に買うたんですが、テレビ等でひょうきんな面を見せておられる益川先生に興味があり、自分でも読んでみました。
クオークを4つではなく6つにしたら、CP対称性破れの説明がでけた、という話は今では有名ですけども、それを子供向けに分かりやすく書かれておられる。反戦についても書かれた本ですけども、本質的に科学を市民に分かりやすく説明することを実践されておって、勉強になりました。益川先生のように成功を収めた人でも、フラフラと興味を探してみることが必要、と書かれると読者の子供たちも心の余裕を持って自分のやりたいことを探すことができるし、この点でもよき先生になっておられる。
CP対称性の論文を書き始めると、アイデアを思いついた高揚がさめて、解明されたことは見通せるようになって、論文の価値自体も過小評価してしまう、と書かれとるところはおそらく多くの実験的科学者にも同様で、これを名を遂げた益川先生が書かれているところに価値がある。子供たちの研究も、研究ごっこだけでなく、基礎からしっかりやらないといけない、と基本に忠実なところまで指南されとる、
子供用なので、気軽に小一時間で読め、さわやかな気分にさせてくれる好著と考えます。エジソンと交流や戦闘機に塗るフィラメント等、20世紀の無知な年寄りのわては知らんかった話も有益でした