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145gの孤独
 
 

145gの孤独 [単行本]

伊岡 瞬
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

第25回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作!
プロ野球の投手として活躍していた倉沢は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。その後彼が始めた仕事「付き添い屋」には、奇妙な依頼をする客が次々と訪れてきて…。第25回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作。

内容(「BOOK」データベースより)

プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。その後、雑用専門の便利屋を始めた倉沢だが、その業務の一環として「付き添い屋」の仕事を立ち上げることになる。そんな倉沢のもとに、ひとりの人妻が訪れる。それは「今週の水曜、私の息子がサッカーの観戦をするので、それに付き添ってほしい」という依頼だった。不可思議な内容に首を傾げながらも、少年に付き添うことになる倉沢。その仕事が終わるや、またも彼女から「来週の水曜もお願いします」という電話が入る。不審に思った倉沢は…。情感豊かな筆致で綴りあげた、ハートウォーミング・ミステリ。第25回横溝正史ミステリ大賞受賞第一作。

登録情報

  • 単行本: 397ページ
  • 出版社: 角川書店 (2006/06)
  • ISBN-10: 4048736922
  • ISBN-13: 978-4048736923
  • 発売日: 2006/06
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 893,756位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
この人は前作もだが、人が失いたくないものや、背負いきれない傷を受けても

捨てきれない望みのために日々の生活を生きる人を描くのが絶妙だ。

今回はプロ野球で活躍していたのにデッドボールをきっかけに引退し

今は便利屋を営む倉沢が主人公。

4部構成の前半は、野球から引退した倉沢が、

人の心をも引きうける便利屋稼業のシリーズかと思わせる。

もちろんその前半もシリーズ化出来そうな面白さではあるが

後半のしかけにこの作家も持ち味が滲み出てくる。

タイトルにもある145gは野球硬式ボールの重さだ。

それは倉沢が見ようとして見れなかったもの、その正体が明かになってくると

人の心の弱さが人を意固地にもするし、孤独にもさせるその切なさが

読んでいる胸に染みてくる。

過去の栄光となりつつなる戻れない時間を、もがきながら折り合いをつけようとする生き方に、最期まで心を揺さ振られる。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By があ トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
男はかつてプロ野球の世界で有名な投手……だった。たった1球の紺トールミスが人生を変えた。
気がつくと、傷つけてしまった相手の妹たちと便利屋商売。
そんな、彼の元に「ただ、そばにいるだけ」とい胡散臭さの固まりの仕事がやってくる。
「付き添い屋」、サッカー観戦の子どもの付き添い、フィリピンパブのホステスの帰国前のドライブの付き添い、資料整理の老女の付き添い……どうしても胡散臭く、彼は独自に調べることにする。

連作短編集の形態をとっており、それぞれの物語は独立しているように見せかけて、実は主人公・倉沢の心をえぐる展開。個々の短編が決してハッピーエンドでないのは、倉沢のストーリーを紡ぐための仕掛けなのは分かったのですが……巧いストーリー構成だと思います。
この著者の作品をもう少し読んでみたいと思ってしまいました。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
孤独と再生。 2009/10/8
形式:文庫
最初は付き添い一件ずつが主体の短編みたいな印象で読んでましたが、途中から予期せぬ展開に一気読み。
劇的な救いは無く人生ってこんなもんだって言う現実的なラストではあったけど、でも希望の持てる終わり方でした。
罪を背負った人間がそれとどう向き合って生きていくか、ゴールのない問いかけだと思います。
登場人物達の前途が明るいものでありますように。
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