このガンダムは決して万人向けのデザインではないと思います。
ですが、抑えられた価格、僅か3枚のランナー(プラス00シリーズからの新規のポリキャップ1枚)にこれだけディティールが詰まり、なおかつ1/144ガンダムでダントツの可動範囲を持つのはやはり驚きです。グフ対戦時、もしくはカタパルト発射時の屈んだ姿勢もきちんと決まります。
また意外にもABSパーツが無く、ポリキャップ部品とハンマー用のチェーン以外は全てスチロール樹脂製。塗装するもよし、またバチ組み立てで一気に仕上げ、表面をサンディングし、つや消し、エナメルで墨入れ&ウォッシングで仕上げるもよし。全面塗装しなくとも仕上げで楽しめる仕様になっています。個人的には、約20年前に発売されたHGの進化型のように思えます。あのモデルもガンプラ10周年記念として開発、発売された物で、当時は(システムインジェンクションの技術面で)ファンを驚かせたのですが、この商品も本体分のパーツは2ランナー構成。価格自体は僅か2割ほどしか上がっていないのに、これだけの技術向上を見せつけられると、本当に感慨深いです。
あえて難点を付けるならば、平手が付いていないこと。これだけポーズが決まるのに付属の握りこぶしでは表情に乏しく、100円アップしても良いから付けてほしかった。平手は是非1/144でスタンダード部品にしてほしいです。またディティールが実物大にそって凝っている反面、1/24タコの脛パッドのように、非常に消し難い合わせ目が脹脛の裏(B34~B37)にでてきます。塗装派にとっては少し悩みどころです。
とは言え、このモデルがある意味ガンプラの集大成である事は間違いないと思います。とにかく手に取って、組んでみてください。