楳図先生の、現時点における最後の長編作品です。地球環境が荒廃し、文明・人類が滅亡してゆく過程を、圧倒的なスケールと迫力で描き切っています。「漂流教室」は、「破滅した未来の地球」が舞台でした。それに対しこの「14歳」は、「なぜ地球は破滅に至ったのか?」という部分を描いた、「漂流教室」へと直接つながる位置づけの作品となっています。
奇想天外、荒唐無稽、支離滅裂な漫画で確かにちょっとついていけないような部分もあるんだけど、そこが魅力でもあるし、個人的には全然些細な問題だと思っています。
ただ楳図漫画初心者には向かない面は絶対あるので、そこだけは注意が必要です。“巨星”楳図かずおの集大成的な作品でもあるので、他の代表作をいくつか揃えた後に読まれたほうが、本作に対する理解や感慨も深まるはずです。なお絵がかなり荒れてますが、これは当時先生が重度の腱鞘炎を患っていた事が原因です。